ピティナ・ピアノコンペティション

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福田靖子賞選考会

第10靖子賞選考会
最終結果/レッスン
レポート

主催:公益財団法人福田靖子賞基金 広報協力:ピティナ

コンペティション直後の8月20~23日、第10回を迎える福田靖子賞選考会が行われ、以下の通り最終結果が発表されました。レッスンでは、パスカル・ドヴァイヨン先生、菊地裕介先生、田村響先生が素晴らしい指導をしてくださり、最終審査会にはゲスト審査員として上原彩子先生・菊地裕介先生・松本和将先生をお迎えし、充実した夏の学習機会が提供されました。参加した8名に書類選考で選ばれていた1名も加え、9名の素晴らしいピアニストたちを今後サポートしてまいります。

最終結果
第1位 国本奈々(山口県/高2)
第2位 原田怜(神奈川県/高1)
第3位 神宮司悠翔(神奈川県/高1)
第4位 稲積陽菜(東京都/高3)
入選 海老原歩実(高3)
後藤美優(高2)
中瀬智哉(高1)
山崎夢叶(高2)
奨学生 澤田幸希(中1)
  • 選考会は都合により欠席
国本さん授与
最終審査会

8/23(月)昭和音楽大学ユリホール
会場協力:昭和音楽大学

演奏ハイライト
第1位 国本奈々
第2位 原田怜
第3位 神宮司悠翔
第4位 稲積陽菜
当日ライブ配信アーカイブ(全員の演奏+表彰式)

終演後は、ゲスト審査員(上原彩子先生・菊地裕介先生・松本和将先生)と選考委員(江口文子先生・黒田亜樹先生・二宮裕子先生・松崎伶子先生)から、個々の参加者に充分な時間を取って個別のアドバイスが送られ、参加者たちは次につなげるための助言に熱心に聞き入っていました。

レッスンレポート

(会場協力:東京音楽大学)

8月20~21日のレッスンには、通常、国際的な実績を持つ海外招聘審査員3名をお迎えしますが、コロナ禍の今年は、日本在住の国際経験豊かなピアニスト3名にご指導をいただきました。会場等の制約で本年度は非公開のレッスンとなりましたが、次回以降はまた多くの方に世界レベルの指導を公開する予定です。

パスカル・ドヴァイヨン先生
ピアニスト、桐朋学園大特任教授・元ベルリン芸術大学教授

数多くのピアニスト・国際コンクール入賞者を育てた世界的な名教師、パスカル・ドヴァイヨン先生をレッスンにお招きできたことは受講生にとって何よりの幸運でした。
ピアノという楽器の可能性と限界を正しく知り、その中で原理原則と作曲家や時代の特性を明快に表現していくことを大切にするドヴァイヨン先生のレッスンは、短時間の間にポイントが効率よく整理され、「まさにこれが世界レベルのレッスンか」と驚くほどの内容。技術上・解釈上のちょっとした躓きに対して、絡み合った問題をシンプルにほぐしていく手腕が見事で、受講生たちは「目から鱗」の体験を得ました。

菊地裕介先生
マリア・カナルス国際、ポルト国際、プーランク国際優勝、東京音楽大学講師

パリ音楽院とハノーファー音楽大学という現代の音楽教育上の2つの重要拠点に学んだ菊地裕介先生は、楽譜という出発点から、観察と思考と想像と論理を駆使して立体的に音楽の全体像をあぶりだし、常にあらゆる物事に興味を持ち、音楽においても演奏と理論の両面から深く突き詰めてきたレッスンは、「凄み」すら感じさせるものでした。 受講生は、「私が演奏する理由とオリジナリティ」がプロによってどのように追究されるかを知り、楽譜の緻密な読み、そこに解釈を加えることの楽しさ・奥深さを存分に味わっていました。

田村響先生
ロン・ティボー国際コンクール優勝、京都市立芸術大学講師

京都・大阪を拠点に指導する田村響先生のレッスンは、まず何よりも、その豊かでふくよかな音そのものにどの受講生も魅了され、どのようにしたらこの魅力的な「音」が出せるのか、田村先生の一挙手一投足をじっくりと観察していました。田村先生のレッスンでは、個々の音やフレーズが本来持っている性質が大切にされ、一音とも揺るがせにせず、聴き手とともにこの音楽に「命を吹き込む」ためのポイントやちょっとした意識の持ち方の違いが次々と伝えられました。まさにステージに生きる第一線のピアニストの高みを味わう時間となりました。

集合写真

コロナ禍で開催のためにご尽力いただきました関係者の皆様に心より御礼申し上げます。次回は、2022年12月頃に要項を発表し、2023年8月に選考会を実施する予定です。