• ドビュッシー：12のエチュード より 第8曲「装飾音のために」
• ブラームス：創作主題による変奏曲 ニ長調 Op.21-1
• ショパン：幻想曲 ヘ短調 Op.49

• J.S.バッハ：トッカータ ハ短調 BWV911
• ラフマニノフ：エチュード「音の絵」 ハ短調 Op.39-1
• プロコフィエフ：ピアノソナタ第8番 変ロ長調 Op.84 「戦争ソナタ」第2、3楽章

• W.A.モーツァルト：ピアノソナタ第3番 変ロ長調 K.281
• シューベルト＝リスト：12の歌曲 S.558 より 「水の上で歌う」「糸を紡ぐグレートヒェン」
• メシアン：「幼子イエスに注ぐ20のまなざし」より 第15曲「幼子イエスの口づけ」

• ベートーヴェン：ピアノソナタ第23番 ヘ短調 Op.57 「熱情」 第2、3楽章
• ショパン：舟歌 嬰ヘ長調 Op.60
• バルトーク：ピアノソナタ Sz.80　第1、3楽章

• ショパン：スケルツォ第4番 ホ長調 Op.54
• スクリャービン：ピアノソナタ第5番 Op.53

• ショパン：華麗なる変奏曲 変ロ長調 Op.12
• リスト：ハンガリー狂詩曲第8番 嬰へ短調 S.244/8
• シューマン：アレグロ ロ短調 Op.8
• プロコフィエフ：4つの小品 より 「悪魔的暗示」Op.4-4

• シューマン：3つのロマンス Op.28 より 第2番 嬰ヘ長調
• ショパン：スケルツォ第4番 ホ長調 Op.54
• ラフマニノフ：前奏曲 ト長調 Op.32-5
• プロコフィエフ：4つのエチュード Op.2

• J.S.バッハ：トッカータ ハ短調 BWV911
• リスト：「ノルマ」の回想 S.394

• ベートーヴェン：ピアノソナタ第24番 嬰ヘ長調 Op.78 「テレーゼ」
• ショパン：華麗なる変奏曲 変ロ長調 Op.12
• リゲティ：練習曲集第1巻 第4番「ファンファーレ」

イギリスを代表するピアニスト・ピアノ教授の一人。自身も現在の勤務先である王立北部音楽大学の出身で、1949年ショパンコンクールの入賞者であり、のちに多くの名ピアニストを育てたポーランド人の名匠リシャルト・バクストの薫陶を受けた（バクストの門下からは、他にポール・ルイス、ロナン・オホラ、ヤーヌシュ・オレイニチャクらが出ている）。バクスト直伝のショパンのほか、古典・ロマン派を中心に広範なレパートリーに精通し、世界各地の音楽祭やアカデミー、国際コンクールの審査に招かれて演奏や指導を行っている。真摯で誠実、オーソドックスな指導から、気品のある音楽を作り、門下生からは多くの国際コンクール入賞者を輩出している。イギリスのJames Mottram国際ピアノコンクール音楽監督・審査委員長。

オーストリアのグラーツ音楽大学で長年教鞭をとり、演奏・指導の両面で同国をリードする存在。ロシアの名ピアニスト、ルドルフ・ケーラーの指導に大きな影響を受けたほか、ドイツ・オーストリアの名匠カール＝ハインツ・ケマリングやパウル＝バドゥラ・スコダの伝統も受け継いでいる。シューベルトを中心に、ドイツ・オーストリア系の作曲家に関する豊富な知識と演奏経験を持つ一方で、古今の名演奏家・作曲家にも詳しく、ヴィルトゥオーゾ系の楽曲やロシア系の作品、近現代の作品などにも深い見識を持つ。また、自身が音楽監督を務めるArsonore音楽祭などで弦楽器など多くの一流奏者と共演し、室内楽や協奏曲の経験も多い。これまでに多くの国際コンクールでも審査員を務めており、日本のピアニストにも實川風（東京藝術大学講師）ら多数の門下生がいる。

フランスを代表する音楽教育機関、パリ国立高等音楽院の教授である一方で、室内楽を中心に、現在も演奏活動の最前線に立ち、ヴァイオリンのオリヴィエ・シャルリエ、オーボエのフランソワ・ルルーら、世界的な他楽器奏者との共演やレコーディングも多い。日本でもラ・フォル・ジュルネ音楽祭への参加など、数多くのコンサートに出演し、非常に高い評価を得ている。自身もパリ国立高等音楽院でジャン＝クロード・ペヌティエやクリスチャン・イヴァルディらフランスを代表する名ピアニストたちに学んだほか、フライシャー、バシュキーロフ、ピレシュら世界的な演奏家の薫陶も受けた。レパートリーは幅広く、古典・ロマンの主要な楽曲、フランス近代の作品などはもちろん、室内楽を多く書いている作曲家への造詣は特に深い。