準本選を活用しよう 指導者インタビュー(1) 緑川眞由美先生
2021年度からスタートした「準本選」。コンペにエントリーしたすべての学習者に「四期」そして「本選課題曲」を勉強し発表するチャンスをもたらすこの企画を、昨年、いち早く利用してくださった先生方にインタビューしました。
1. 緑川眞由美先生(正会員/神奈川県)
東邦音楽大学ピアノ科卒。湘南サザンステーション代表。藤沢市立羽鳥中学校特別支援級音楽担当。harmonie音楽教室主宰。
コンペに挑戦する主なメリットとして、短期間で集中して曲を仕上げることにより生徒さんが著しく成長する点が挙げられます。これまでは予選通過を目標に掲げ、せっかく四期の勉強と練習を重ねても、残念ながら本選用に準備してきた曲を披露する場がない生徒さんもおり、予選が終わった後に一度モチベーションが落ちてしまうことも少なくありませんでした。今回改めて、四期を学ぶことがコンペを受ける目的のひとつであることをお伝えし、結果、残りの二期の学びも含めて生徒さんの力になっていることを、本人や保護者のみなさんに実感していただけました。また、準本選という「本番」があることで大いにモチベーションに繋がり、ウェブサイトに入賞した演奏動画を掲載された生徒さんや、秋のブルグミュラーコンクールのファイナルで賞を頂けるほど成長した生徒さんもいました。
今までは、本選を受ける生徒さんだけ集まってリハーサルを行っていましたが、今回は実地の本選を受ける生徒さんはリハーサルとして、準本選を受ける生徒さんは動画撮影用としてみんな一緒に弾き合い会に参加することができました。保護者の方に「今年は特に感染症対策で予選の会場で他の人の演奏を聞ける機会がなかったので、お教室のみんなと弾き合いができ、拍手ももらえたことはとても励みになった」というお声もいただきました。
四期の音楽を勉強するというコンペの目的を達成するという経験は生徒さんにとって成長の糧となると思います。