第43回コンペ作文コンテスト結果発表!-5- 入選2作品

はじめてピティナにちょうせんしました。ピティナのかだいきょくは、いつもれんしゅうしているきょくよりもむずかしいきょくでした。でもわたしはがんばろうとおもいました。かだいきょくにえらんだのは、なみのカノンと小さなスケルツォでした。小さなスケルツォはスタッカートがずっとつづくので、まいにちまいにちれんしゅうしました。リズムれんしゅうもたくさんしました。おうちのピアノはでんしピアノだったので、ぐらんどピアノのレンタルルームでもれんしゅうしました。ぐらんどピアノのれんしゅうはとてもたのしくて、ピティナコンペにちょうせんしているおねえちゃんと、れんしゅうのじゅんばんをとりあいっこしてれんしゅうしました。
ピティナのとうじつ、ひいおばあちゃんがみにきてくれました。ひいおばあちゃんとあうのはひさしぶりでうれしくなりました。ひいおばあちゃんもうれしそうでした。えんそうがおわったら、ひいおばあちゃんが
「じょうずだったよ。」
といってくれました。わたしは
「ドキドキしたよ。」
といいました。またらいねんのピティナにひいおばあちゃんにみにきてもらえるように、がんばります。

「みくちゃんはどうしてコンペに出たいの。」
「だってね、りなちゃんみたいなきれいな音でひくピアニストになりたいもん。だから、コンペに出てべんきょうしたいんだもん。」
ちょうどかだい曲がはっぴょうされたころ、わたしとお母さんはこんな話をしました。そしてわたしは心の中でつよく思いました。
「コンペはわたしにとってべんきょうするぶたい。きれいな音を出すにはどうしたらいいんだろう。心がピアノの音に表れるために、どんなれんしゅうをすればいいんだろう。」と思えば思うほど、わたしはコンペに出たい気もちが大きくなっていきました。
わたしのお母さんはピアノの先生。でも、お母さんはわたしがたのんだときにれんしゅうをそっと見ているだけ。そのかわり、わたしには大すきな先生がいる。わたしがりなちゃんみたいなピアノがひけるようになりたい、という気もちをいつもおうえんしてくれているみや入先生。みや入先生の一回一回のレッスンがすごくたからもののように思えて、みや入先生が教えてくれたことは、すぐノートに書いてたからものにしている。わたしはりなちゃんになるために、みや入先生に教えてもらったことをぜったいにわすれたくない。だから、まい日れんしゅうをいっぱいしたくなる。コンペに出るためのれんしゅう、というよりも、れんしゅうが楽しくてまい日時間をわすれてピアノをひきました。
みや入先生がレッスンの時に、モーツァルトのメヌエットの楽ふに顔をかいてくれました。
「みくちゃん、メヌエットのはじまりはどんな顔?楽しい顔?うれしい顔?それとも、かなしい顔?さみしい顔?どんな顔なんだろうね?。」
と、みや入先生がいっしょに考えてくださいました。わたしは、さみしい顔をえらびました。でも、と中から少し楽しい顔になって、またすぐにさみしい顔になると思い、みや入先生にそうだんしました。みや入先生は、
「みくちゃん、そうだよね。一曲のなかでもひょうじょうがかわるよね。それをゆびにつたえてひいてごらん。」
と、教えてくださいました。
それからわたしは、曲をイメージするときには、顔のひょうじょうを考えてその気もちになりきって、気もちをゆびにつたえていくれんしゅうをしました。かなしい気もちのときにはかなしい音、楽しい気もちのときには楽しい音、うれしい気もちのときにはうれしい音が出せるようになりました。
りなちゃんのピアノがすきなのは、心がゆびにつたわっているから。大すきなみや入先生のレッスンをうけて気がつきました。わたしの心といっしょうけんめいにむき合った今年のコンペでした。本当に楽しかったです。
