ピティナ・ピアノコンペティション

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第43回コンペ作文コンテスト結果発表!-3- 特選・準特選2作品

ピティナ・ピアノコンペティション作文コンテスト結果発表

2019年度コンペ作文コンテストの入賞作品を、毎週2作品ずつご紹介いたします。
今回は、特選・準特選に選ばれた2作品を全文掲載します。 入賞作品の結果一覧はこちら

ピティナ・ピアノコンペティション作文コンテスト

作文:特選
まほうの言葉
菅野 桃生 (宮城県・小学5年生・C級、連弾初級Cに参加)

 「あなたならもっと表現できるよ!」

 菅原先生のこの言葉のおかげで、いままで出なかった音が出せるようになる。

 レッスン中、先生は僕のことを沢山ほめてくれる。でも、おだてられている気分にはならない。先生は僕の演奏の本当に良い部分を見つけてくれる。先生の言葉に勇気付けられて、僕は自信をもってピアノを弾けるようになってきた。

 次のレッスンが待ち遠しい。ピアノの練習が本当に楽しい。そう思えるようになったのは、先生に出会えたおかげだ。

 先生はユーモアがあって、レッスンの所々で僕を笑わせてくれる。どんなに疲れていても、怒ったりしないし、イライラした様子も見せたりしない。いつも穏やかな笑顔でレッスンをしてくれる。時々、変顔もしてくれる。そんなピアノの先生は菅原先生の他にはいないと思う。

 先生はとても忙しい。高校や大学でもレッスンがあるし、ピティナの審査やセミナーで日本全国を飛び回っている。だから移動の合間の限られた時間に、レッスンを入れて下さることも多い。その忙しさの中で、スーツケースを引きながらスタジオに現れる先生は、とても格好良い。そして日本中どこへ行っても歓迎されている先生を見て、僕はうれしい気持ちになる。

 先生みたいになりたい…。そのためには、もっと練習しなければいけないことが、今年初めてピティナコンペティションに参加してみてよく分かった。僕にはまだまだ表現したい音楽があるのに、技術も練習量も足りていなかった。この夏の悔しい気持ちを忘れずに、沢山練習をしていきます。 菅原先生これからもご指導よろしくお願いします。

作文:準特選
電子ピアノとがんばった最高の夏
梶本 美月 (広島県・小学4年生・B級に参加)

 「電子ピアノだから全国大会は無理。」
と、思っていた今までの私だったら、今年も全国大会にはさん加できなかったのではないかと思います。

 私は五才からピアノを習い始めました。ずっと習ってみたかったので、電子ピアノを買ってもらえて、とてもうれしかったです。

 小学校一年生からピティナのコンペに毎年さん加するようになり、今年もさん加することにしました。この時、私は、「予選通か」を目標に決めました。その理由は、去年のコンペで予選しょうれいしょうで終わってしまったからです。家で練習して、土曜日や日曜日は少しでも本番に近いえんそうができるように、楽器店に通ってグランドピアノで練習もしました。しかし、本選には進めませんでした。くやしくてたくさん泣きました。そして、今まで以上に練習をがんばろうと思いました。朝は学校へ行く前に音名を読んだり、指の練習をしたりして、短い時間でもできることをしました。家での練習も、先生方から教えていただいたようにゆっくり歌いながら、ていねいにするように気をつけました。楽器店での練習も、目標をもって続けました。そしてむかえた予選の日、わたしは大好きなバッハのポロネーズとガルシアのダンスをひきました。何百回も練習した同音連打をかっこよくひくことができ、ドキドキしながら結果を見に行くと「予選ゆうしゅう賞」の所に名前がありました。私はすごくうれしくなり、「本選でも入賞する。」という次の目標を立てました。これまで本選で入賞したことが一度もなかったので、今年は自分の一番のえんそうをして入賞したいと思いました。

 本選一回目、いつもはきんちょうしないのにすごくきんちょうして自分のえんそうをすることができませんでした。そのくやしさをバネにし、苦手な部分練習やペダルの練習をがんばりました。

 本選二回目、先生が直前までレッスンしてくださり、自信をもって会場へ向かいました。大好きな会場だったので、きんちょうせず、先生に教えてもらった「きいている人が幸せな気持ちになれるえんそう」を目指して自分の一番のえんそうをすることができました。結果発表の時間になり、結果を見た友達のお母さんから、
「おめでとう。本選一位で全国だよ!。」
と言われ、私もお母さんもびっくりしました。
先生にも報告すると、その日のブログに、
「みーちゃんは、電子ピアノで練習している人に希望を持たせてくれたと思います。」
と、のせてくださいました。

 電子ピアノで練習していると言うと笑われたこともあったけれど、電子ピアノだからこそできる練習があると信じて努力して良かったです。全国大会でも楽しくひけました。今までで一番がんばれたので、最高の夏でした。