2023 コンペティション 課題曲聴き比べ!
調律協力:(株)河合楽器製作所
コンペティションの2023年課題曲(A2~B級とC級近現代)を、新進気鋭の5人のピアニストたちが心を込めて、イマジネーション豊かに演奏してくれました。お母さんやお父さん、お友達、先生と、みんなで聴き比べて、感想を話し合ってみましょう。それぞれの演奏から、どんなイメージと風景が広がりますか?
聴き比べのこころがけ
- この企画は、演奏の上下を比べるものではありません。同じ曲が、ピアニストごとにこんなにもちがった方法で表現されることに心を動かし、音楽の世界の広さを感じていただくためのものです。豊かな心と耳で、音楽のうつくしさにふれてください。好みに合わないところを探したり、「正解」を求めたりするようなつまらない聞き方ではなく、ピアニストたちが音にたくしたメッセージを受け取るように耳をかたむけてみましょう。
- ピアニストが楽譜から「こんなふうにこの曲を表現したい」と思ってまとめた考えを「解釈(かいしゃく)」といいます。それぞれの演奏から、どんな「解釈」が聞こえてきますか?どんなふうに弾きたいとイメージしているのでしょうか。先生やご家族の方、お友達といっしょに、話し合ってみましょう。
- ピアニストが持っている<音>そのものを聴き比べてみましょう。同じ楽器なのに、なぜこんなにもちがう音がするのでしょうか。「輝きのあるクリアな音」「優しくてやわらかい音」「上品なお姫様のような音」「どっしりとした王様のような音」「あたたかくてまろやかなクリームのような音」…好きな音を見つけてその様子をことばにしてみましょう。そして、ピアニストがそれをどんなふうに出しているか、じっくり観察してみましょう。
- この企画の演奏は、あくまでも鑑賞の楽しみをお伝えするもので、演奏の見本・手本を示すものではありません。
A2級
バロックを聴き比べ
アメリカ民謡:ぶらんこ/バイエル:ひとりぼっち/ブレスラウアー:かっこう
クラシックを聴き比べ
外国曲:おはなし/W.A.モーツァルト:小舞曲/グルック:ガボット
ロマンを聴き比べ
フランス系カナダのうた:アロエッタ/ヤマハ:ママにんぎょう/エステン:かわいい子猫
近現代を聴き比べ
パーティー・ヒル/ミルドレッド・ヒル:おはよう!/バスティン:いねむり魔女/轟 千尋:いろえんぴつ ならんだ/久米 詔子:まほうつかい
A1級
バロックを聴き比べ
外国民謡:大きな栗の木の下で/ J.C.F.バッハ:スワビア風/作曲者不詳:舞曲
クラシックを聴き比べ
シュワテル:かわいいおともだち/テュルク:小さなワルツ/ディアベッリ:アレグレット
近現代を聴き比べ
バスティン:カーニバル/ガルシチャ:バスのなかで(バスに乗って)/春乃 うらら:ひまわりのおもいで/中務 絵理香:たけとんぼ、とんでった
B級
クラシックを聴き比べ
ベートーヴェン:レントラー ニ長調/クレメンティ:ソナチネ Op.36-1/ハイドン:アレグロ ヘ長調
ロマンを聴き比べ
グレチャニノフ:木馬に乗って/シューマン:はじめての悲しみ Op.68-16/チャイコフスキー:ワルツ Op.39-8
C級
近現代を聴き比べ
シャミナード:牧歌/バルトーク:ミクロコスモス No.139 とうがらし野郎(びっくり箱)/湯山 昭 :チョコ・バー/三善 晃:手折られた潮騒
プロフィール