第42回コンペ作文コンテスト結果発表!-4- 準特選・入選2作品
作文:準特選

「今に感謝し、自分に自信を持ち、他人を認める」ということ。
これは、私が今年のコンペで学んだことです。もちろん、ピアノの技術や表現も大切ですが、私は今年のコンペで、「人として」が何より大切なことだと気づくことができました。
今年も三月に始まったコンペ。いつもと変わらない日常。こんな普通の日常が、決して普通ではない日々なのだと思い知らされました。
今年の夏に起きた、西日本豪雨。
私は一階が水につかった家をテレビで見たとき、胸がしめつけられました。もちろん命が一番大切です。しかし、それまで夢中で練習していた私は、同じように頑張ってきた仲間たちは、今どうしているのだろうと思いました。他人事とは思えないニュースに練習する手を止めた私は自分が今何をするべきかを考えました。その答えは、今やれる事全てを全力で真剣に取り組むということでした。私はこの出来事で練習できる環境や日常に感謝することを学びました。
コンペ本番、C級二年目の今年も自分らしく目標に向かい進んでいました。しかし最後の本選前日、今までにない不安に襲われ、何をどうやってもうまくいかなくなったのです。
不安しかありませんでした。そんな時、ずっと私を支えてくれていた先生がこんな言葉をかけてくれました。
「自信を持っていつもどおり弾いてきてね。」
私はこの言葉で、自分の目標がいつのまにか全国大会に行きたい!から全国大会へ行かなきゃ。に変わっていたと気がつきました。今まで頑張ってきたことはうそではないのだから自信をもって自分の演奏ができればそれが一番。と思えました。
コンクールは、自分がどう思っても結果が出ます。これまで結果発表の場をたくさん見てきました。しかし、そこで何よりも大切なのは、自分の結果に左右されず、人を認めることだと思います。上手だった人には拍手を送る。これは、結果がどうであってもすばらしいことです。五年目の今年はコンペで出会った友達がたくさん増えました。おたがいライバルになることもありますが、みんなの素敵な演奏もたくさん知っています。拍手を送れる相手と友達になれた事に、感謝をしたいです。
私の将来の夢は、薬剤師になることです。しかし私は、その前に叶えたい目標があります。それは、いつも優しく支えてくれる先生をピティナの入賞者記念コンサートに招待したいということです。勉強もしたい、全国も行きたい。という私の無茶な夢を笑わず真剣に考えてくれる先生に、あこがれのホールで私の演奏を聴いてもらいたいのです。
夢はピアニストではないけれど、体の不調で困っている人に寄り添い、休日は音楽で安らぎをあげられる薬剤師になりたいです。ピアノと勉強の両立はできるのかと悩んだ事もありましたが、コンペを通してもっともっと成長していきたいと思います。
作文:入選

おしゅうじと、ピアノには、にているところがあります。てをたまごみたいにするところです。たまごをもつみたいにすると、おしゅうじだとじが、きれいにかけて、ピアノだと、きれいなおとがでます。おばあちゃんがおしえてくれました。
ほのちゃんのおばあちゃんは、おしゅうじのせんせいです。こどものころは、ピアノをならっていたとききました。
らいねんのコンペのころには、いないかもしれないと、おかあさんからきいたとき、ほのちゃんは、たぶんらいねんがあるけどおばあちゃんにはないんだと、きづきました。
「おばあちゃんは、びょうきとかんばるからほのちゃんは、ピアノをがんばるね。」
と、やくそくしました。
でも、なんでかんたんにやくそくしちゃったんだろうと、すぐにおもいました。
なんどやっても、ひとつおぼえたらまたひとつわすれちゃって、もうあきらめてラクになっちゃおうと、おもいました。
だってラクは、うみにうかんでながれるみたいだとおもったからです。でもラクをしようとすればするほどむずかしいとおもいました。
おばあちゃんちにいけばテレビは、たくさんみれるし、アイスは、たべほうだいで、たのしいことだらけです。でも、ピアノをがんばってれんしゅうしているおともだちとは、さがついていくとおもえて、やってもうまくいかないし、ラクをしてもつらいし、なみだが、でてきておかあさんが、しごとちゅうのおとうさんにでんわをしてくれました。
おとうさんのこえがきこえたらあんしんしてまたなみだがでてきました。
できたときはラクよりたのしいが、おおきくて、にじみたいにきれいだなとおもえたら、あきらめずにさいごまでひけました。
ゆうしゅうしょうでことしのコンペがおわったとき、ほのちゃんをおうえんしてくれたみんなみたいにこんどは、ぜんこくへいったおともだちや、しらないこたちもみんなおうえんしたいとおもいました。
でも、ぜんこくたいかいにおうえんをしにいったのにみんなのがんばっているきもちがあふれてきて、おうちにかえってくるころには、おうえんされているきもちになりました。
れんしゅうをしているときは、こんなかんじときいていたおとが、こんなふうにひけたらやわらかくなるかな?とひきたくなりました。
おばあちゃんが、てんらんかいでひとのさくひんをみるとべんきょうになるのと、ぜんこくへいったひとのきょくをきくとべんきょうになるのは、おしゅうじもピアノもにているねとアイスをたべながらはなしてくれました。
おばあちゃんのびょうきは、くすりがきいてすこしげんきそうで、ほっとしました。
「らいねんのコンペもたのしみにしているよ。」
と、おばあちゃんがいってくれたので、らいねんこそは、おばあちゃんといっしょにぜんこくたいかいのひょうしょうしきでケーキをたべてみたいとおもいました。
おばあちゃんにはなしたら、
「がんばろう!」
と、わらってくれました。
らいねんもがんばります。