ピティナ・ピアノコンペティション

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コンクール前後の言葉がけ

コンクール前後の言葉がけ

ピアノコンクールへの参加は、じっくりピアノや曲と向き合い、そして自分と向き合う機会ではないでしょうか。コンクールへの準備は、参加する本人の努力に加えて、ご家族や指導者など周囲の方のサポートも大切なものです。今回は、コンクールの前後に、周囲の方がどのような言葉で応援されたのか、言葉がけの事例をご紹介します。ぜひ、心のこもった言葉がけで、本番の舞台へ送り出してさしあげてください。

★指導者の言葉がけ
「本番でどんな風になっていたい?」

コンクールには、私の教室から7~8割くらいの生徒が自主的に参加しています。『予祝』(本番後の喜びを前祝いする)という言葉があり、それはコンクールを控えた生徒にもメンタル的に良いのではないか、と思い、「本番が終わったときに、どうなっていたら嬉しいか」良いイメージを持つように伝えています。ある生徒が、2箇所の予選の内、1箇所で予選通過できず、落ち込んでいたのですが、本選に向けてのレッスンで、毎回のように、本番後のイメージについて、言葉がけをしていました。それに対して、「終わったときに、うまく弾けていたら嬉しいな!」と生徒自身が答え、それを毎回のレッスンや、家庭でもノートなどに言葉を貼って、日頃の意識に刷り込むことで、本番が近付くにつれて、「コンクールがすごく楽しみ!」と本番を心から楽しみにしている様子が見られました。当日も、緊張よりも「楽しみ!早く弾きたい!」という気持ちが勝っていたようで、そのまま実際に本番を楽しむことができ、「楽しかった!!」とワクワクした気持ちのまま、本番を終えることができたようです。保護者の方は、結果よりも、コンクールの本番を楽しそうに心待ちにしながら迎えるお子さんの様子が、何より嬉しかったと仰っていました。

(高野純香先生/千葉県・ピティナ正会員)
不安を取り除くために

コンクール前は、どうしても、それまで弾けていたところが弾けなくなったり、緊張感が増したりすることで、不安になりがちです。中にはお腹が痛くなる子も・・・。その原因は、実は親御さんにあることも多々あります。保護者の方が不安でいっぱいだと、特に小さいお子さんは、緊張をしてしまい、弾けなくなってしまう事が多いので、まずは保護者の不安を取り除く事をしています。「お子さんの緊張は、親御さんから移ることもありますよ!」と、まずは保護者に落ち着いていただきます。その後、生徒さんにレッスン時に上手に弾けたときの気持ち等を思い出させ、楽しんで演奏するように本番へ送り出します。又、身体を使って演奏前の準備体操等を一緒に行っています。 本番で止まり癖がついてしまった子がいましたが、上記のような事を行ったところ、しっかり最後まで止まらず演奏出来るようになりました。準備体操をする事により、緊張していた表情も明るくなり、楽しんで演奏出来た様子です。

(山田奈々恵先生/栃木県・ピティナ正会員)
自分自身と向き合うことの大切さ

コンクールのレッスンは、長期になると精神的にモチベーションを保ち続けることが難しく、本番までの中だるみや緊張に伴う戸惑いなどが見られる場合があります。一人一人の生徒さんの様子を見計らって、コンクール前のレッスンでは、自分と向き合うことの大切さについて言葉がけするように心がけています。生徒さんに対しては、「自分と向き合って努力することで、色々なことができるようになったり、また人とのご縁が出来たり、自分の新しい扉を開くことができるよ」と、コンクールのステージ経験を通じて、可能性の広がりを応援する言葉をかけています。また、不安や緊張が募られている親御さんに対しては、「いつも上手に練習に導いてくださり、ありがとうございます。何よりもお子さんが成長するということを楽しむことを忘れないでくださいね」と、常にお子さんの「こんなことができるようになった」という成長の喜びを感じていただくようにお声かけしています。コンクールには結果が付きものですが、結果が良い時には、結果に甘んじることなく気を引き締める言葉を、逆に思うような結果が出なかったときには、「いつ花が咲くのかは、人それぞれ。大切な事は諦めず継続する事です。コンクールを通じてピアノも心も成長された事をとても嬉しく思っています。本当によく頑張りましたね!」と前向きな励ましの言葉をかけて、次へ向かう気持ちのサポートになればと思っております。

(三輪昌代先生/東京都・ピティナ正会員)
コンクール前
これまで頑張ってきた自分を信じて楽しんで弾いておいで
良い集中力や緊張感を持ちながら、心のこもった演奏ができました。 (ピアノ指導者/9歳の生徒さん)
たくさん練習したことを自信に思って精一杯弾いてきてね。
自信たっぷりに弾くことができ、「自分はこれで良いんだ」と自己肯定感MAXで発表することができました。(ピアノ指導者/年長~小学3年生の生徒さん)
今日のレッスンで、いくつ頑張れる?
たくさんの階段をのぼることができました。(ピアノ指導者/7歳の生徒さん)
★保護者の言葉がけ
  • カッコ内はお子様の年齢
コンクール前
落ち着いて、お客様全員に素敵な音楽を聴かせてね!
本番もそれを意識して弾き始めることができたように思います。(6歳)
舞台を楽しんでおいで!
変に力んだりせず、リラックスしたベストな状態で弾けるような気がします。(6歳、9歳)
(緊張する、と不安になっている子供に)ママも緊張してる。誰でも緊張するよね〜。たくさん練習したし、やることやって来たんだから、後は楽しくね。
親だって緊張している、と伝えると、そんなものかと落ち着きを取り戻すように思います。(7歳)
いっぱい練習したんだから楽しんでね!
少しだけプレッシャーが少なくなったと思います。(7歳)
練習をたくさんしてきたから大丈夫!いつも通りでいいんだよ!
毎回定番になっているので、この言葉を聞くと少しだけ緊張がほぐれるようです。(8歳、10歳)
思い切り表現しておいで!
舞台の上だと、小さくなってしまいがちな表現が、大きくでき、結果にも繋がりました。(9歳)
今年はミスに心折れた場面もあったので、「間違えても最後までやれることをだしきって!」と声がけしました。普段は「楽しんで!」と声がけしています。
ミスを恐れず力を出し切ることができました。(9歳)
「いつも通りに弾いたら大丈夫だよ!」と言葉をかけ、舞台袖では楽譜の見直しなどはしません。
緊張せずにいつも通り弾けるようです。 (9歳)
すごいね!上手になったね!もっと上手になれるね!
頑張って練習しています。(9歳)
コンクール前には「きちんと練習したから、強く思えば思った通りの音が出せる。自分を信じよう。」、舞台袖では「楽しもう!」と声をかけています。
自信を持って楽しく弾くことができたと思います。(10歳)
いつも通りに弾いてきてね。
少しは、緊張するみたいですが、落ち着いて弾けているように感じます。(10歳)
楽しく演奏してきてね!
「頑張れ」というより気が楽になると言われました。(11歳)
大丈夫、やる事やったから!
自信を持たせる為に(11歳、15歳)
舞台は貸し切りだから楽しんで来てね!
表現力が増しました。(14歳)
笑顔で「楽しんで!」と伝え、背中を一回たたく。
舞台の違いにかかわらず自分らしい演奏を心掛けているようです。(15歳)
小さい時から「何が起きても笑顔でお辞儀して笑顔で帰ってきてね!」と言葉がけしています。
とにかく笑顔でお辞儀して終わってくれています。(16歳)
コンクール後
コンクールに参加したことで、とても上達したね。これからも素敵な演奏を聴かせてね。
前向きに練習に取り組んでいます。(5歳)
コンクール後、「あなたの音楽が大好き。感動したよ!」と伝えています。
自己肯定感の高い子に育っているかなと思います。(8歳、13歳)
100点満点だよ!
満足感があり、安心した様子になりました。次回のコンクールを肯定的に捉えることが出来たと思います。(11歳)
勇気を出してコンクールに挑戦した君は勝利者だ
コンクールに挑戦し続ける動機づけになったと思います。(12歳)
コンクール前と後
本番の直前は、「気持ちよく弾いていいよ!」、本番後は、「楽しかったなら、結果はどうなってもいいよ!」
あまり緊張しないようです。(7歳)
演奏直前は、「楽しんでおいでね」や、緊張を感じた時に決めている合言葉を伝えています。演奏後は、私から子どもへの評価ではなく、子どもの自己評価や感想を尋ね、そうだったんだねと受け止めています。反省会みたいなものですね。
ステージ上で心拍数が上がることはどうすることもできませんが、精神的に追い詰められることはないようです。自分なりに納得して弾き通しています。(9歳)
コンクール本番一回の結果ではなくて、その日に向けて練習を続けて成長できたことが一番のご褒美なんだよ。今まで頑張ってきたこと、それだけで目標は半分以上達成してるから大丈夫!
結果を求めるプレッシャーからは少し解放され、努力を認められて、心なしか誇らしげ、嬉しそうな表情です。(12歳)
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