グランミューズ部門 ~2025年度要項公開と2024年度振り返り~
3月1日に公開予定のソロ部門・デュオ部門の要項発表に先駆け、2025年度のグランミューズ部門要項が発表されています。
コンペティションの中でも、近年のグランミューズ部門の盛り上がりは目覚ましく、年々参加者数が増加傾向にあります。
要項の公開に合わせて2024年度の参加組数、地区数等をデータでまとめました。グランミューズ部門をさらに盛り上げるとともに、ご参加を検討されている方の参考になれば幸いです。
グランミューズ部門は年々参加者が増えています。
- 2020年は開催中止
地区数も増加傾向にあります。
全国で受けられる方の会場の選択肢の幅も広がったのではないでしょうか。
- 2020年は開催中止
予選の演奏曲件数です。
順位 | 作曲:曲名 | 演奏件数 |
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1 | 徳山 美奈子:ムジカ・ナラ Op.25 | 27 |
2 | ショパン:バラード 第3番 Op.47 | 26 |
3 | ショパン:バラード 第1番 Op.23 | 24 |
3 | ラヴェル:水の戯れ | 24 |
5 | ドビュッシー:喜びの島 | 21 |
5 | ラフマニノフ:楽興の時 Op.16 第4番 | 21 |
7 | ショパン:舟歌 Op.60 | 19 |
8 | グラナドス:演奏会用アレグロ | 17 |
8 | リスト:巡礼の年 第2年「イタリア」 「ペトラルカのソネット 第104番」 S.161/R.10-5 A55 | 17 |
8 | ショパン:ノクターン 第13番 Op.48-1 | 17 |
8 | シューマン=リスト:献呈 S.566 R.253 | 17 |
A1カテゴリー | 123人中 16人 |
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A2カテゴリー | 101人中 14人 |
A1カテゴリー | 123人中 11人 |
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A1は演奏時間・選曲の面でも難易度が上がるため、更なる高みに挑戦したいという熱心な方がいらっしゃることも見受けられます。
コンペ参加数平均 | 18.8回 |
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グランミューズ部門参加平均 | 6.8回 |
今回のカテゴリー参加数平均 | 3.9回 |
グランミューズ部門の同カテゴリーへは、4回目のチャレンジで入賞されている方が多いことがわかりました。入賞者の方も、参加の経験を積み重ねてこられていたのですね。
コンペティションへ参加される方、参加を検討されている方に向けて、2024年度入賞者のみなさんから励ましのコメントをもらいました!
グランミューズ部門へのご参加をお待ちしております。
今後、ピアノや音楽を専門として学ぶ人だけではなく、様々な経歴を持つ優秀な音楽家が増えていくと思います。 角野隼斗さんをはじめ、彼らを輩出した指導者協会の功績は大きなものです。
人生を彩り、豊かにしてくれるものが、音楽や芸術、文化であると思います。 学習の継続的な発展、という大義名分がなくとも、心から音楽を愛する、ただそれだけで舞台に立って良いのです。 もし結果によって傷付いてしまう・悲しい気持ちになるという方はステップへの参加も良いでしょう。
私たちは「聴衆に育てていただく」のだと、恩師から教えられました。
偉大な作曲家に、作品に、今日まで伝え遺してくださった先人・先生方へ最大の敬意を、そして人を愛し、豊かな人生を歩んでいきましょう。
ピティナのグランミューズ部門は、割と多くの地域で予選が行われること、好きな曲や得意な作曲家の作品で挑戦できること、複数の審査員から寸評がいただけること、同世代のピアノ仲間に出会えることなど、参加者のメリットが多くあると思いますが、個人的に一番変わったと思うことは普段の練習やレッスンの本気度でした。普段仕事として音楽に携わっていると、どうしても卒なくこなすことに意識が向きがちになりますが、コンペで勝負するとなると、楽譜を読み込み様々な角度から研究し、理想の音を追い求めて試行錯誤を繰り返す練習が必要になります。コンペの最中はただ必死で弾いていましたが、挑戦が終わって日常に戻った時、その必死さが“卒なく”のレベルまで上げてくれたことを実感しました。 コンペはお子様やお若い方のみのものではなく、いくつになっても人を成長させてくれるものだと思います。グランミューズ部門が、音楽やピアノを愛し上達を求める多くの方の助けになりますことを心より願っております。
コンクールなので必ず何かしらの結果がついてきます。私自身も沢山挑戦していた頃は結果が悪いと感情を随分揺さぶられ、特に日本での生活が決まると思って受けた特級では2次落ちで、本当に人生が終わりだと追い詰めた時もありました(笑)あれから15年近く経って今回グランミューズ部門に参加して思ったのは、周りの参加者さんたちがとても温かく、皆さんそれぞれお仕事やご家庭での役割もこなしつつ、ピアノを人生の友として時に悩んだり喜んだりし、仲間とお互いを励まし合いながら楽しんでいるのだなということです。
これまで接点のなかった方々ともお話できたり、新しい曲とも出会えたり、学びもとても多いので、とにかくチャレンジしてみてほしいと思います!
グランミューズ部門への挑戦は、自分の演奏を見つめ直す良いきっかけになるだけでなく、音楽仲間との出会いもあります。一歩踏み出してみる価値があると思います。
「コンクール」となると、どうしても「思ったように結果がでるか」ばかりに目が行ってしまい、手を出しづらく感じてしまうかもしれません。ですが大丈夫です!自分が期待した通りの結果なんて出ないものです!(何年やってても、です。)結果に結びつかなくても、それまでの練習過程や人前で演奏する経験、ライバルの演奏を聴くこと等、すべてが自身の今後につながるので、ためらわず挑戦してみてください!
10年前、ある本番でピアノソロを弾くことになったのですが、当時レッスンに通っておらず、大学時代に師事していた先生も遠く離れて関西にお住まいだったため、本番を目前に、コンクールを受けて審査員の先生方から講評をいただき、それを参考に練習をしようと思い立ち、右も左もわからない状況で年齢別に受験出来るピティナ・ピアノコンペティションにエントリーいたしました。全国大会で2位をいただき、その賞状のサインを拝見して、飛び込みで奈良井巳城先生にレッスンをお願い致しました。 素晴らしい先生と出会えたこと、同世代で同志のお仲間に出会えたこと、このコンクールを機に私のピアノライフはさらに充実したものになりました。最初の一歩を踏み出すのには戸惑いや不安もありましたが、挑戦して本当に良かったと思っています。
グランミューズ部門では、幅広い年代の方が参加できるようになっています。予選、本選、全国と、たくさんの場数を踏む経験を積むことができ、講評や点数をいただくことで自分の現在のレベルを測ることもできます。また、素敵なホールで自分の好きな曲や得意な曲を演奏することができるので、ぜひ挑戦してみてください!
関口さん:評価されるだけでなく、趣味としてピアノと向き合っている他の出場者の演奏やピアノとの関わり方を知れる点でも、多くの刺激を貰える場だと思います。 ぜひ構えずにチャレンジしてみてください!
丹保さん:私は昨年から参加し始めたのですが、周りの方の演奏を聴くとモチベーションがあがりましたし、普段客観的に自分の演奏の評価を受ける機会がないだけに、審査員のコメントも嬉しく自分の演奏の糧にもなったと思います。参加するだけでも得られるものは大きいと思いますので、ぜひ挑戦してみてください!
グランミューズ部門入賞者コンサートまで開催一か月を切りました。
2025年2月23日(日)は是非HakujiuHallにお越しください♪
グランミューズ部門では、弾きたい曲を演奏できることに魅力を感じます。会場で初めて知った曲もあり、「こんな素敵な曲があったなんて・・」と心ときめく瞬間がありました。また、働き始めてからもコンクールに挑戦できるということは、私にとって良いモチベーションとなり、練習の質も高まったと感じます。コンクールを受ける目的は人それぞれですが、私と同じように働きながらピアノを続けている方、これから取り組みたい曲がある方など、ぜひ挑戦してほしいと思います。