開催レポ:グランミューズ座談会「大人になってからはじめるピアノ」
去る2024年3月30日(土)、『大人になってから始めるピアノ』と題し、オンライン座談会を開催しました。パネリストとして、大人になってからピアノを始められ、コンクールにも参加されている、4名の方をお招きし、グランミューズ会員浅田陽子さんによるファシリテートで、約100名の方がリアルタイムで聴講くださいました。
大人になってからピアノを始めることの喜びや挑戦、そして人生の変化について、様々な視点から興味深い体験談が語られ、温かくリラックスした雰囲気で、大いに盛り上がりました。
当日の座談会の様子を、アーカイブ動画で無料公開!それぞれに個性溢れるピアノ経験談を、ぜひお楽しみください。
大人になってからピアノを始めた理由
縁あって熊本のピアノハープ社で働き始めましたが、子供の頃からサッカーしかやってこなかったため、ピアノの「ド」の位置も分からない状態。入社後、ピアノの修理工房もありますが、ピアノの音色から、何かもがわからない状況では、営業としてお客様とコミュニケーションも取れない為、ピアノを習うように勧められました。楽器店の講師の冷水香織先生に習い始め、現在は約13年間、ピアノを習っています。
学生時代にはバンドのギターを弾いていましたが、鍵盤には縁がありませんでした。社会人になってから、何かの時に1人で披露できる楽器が出来たらと思っていました。子供がピアノを習うようになり、先生の優しさに触れて自分も教われば弾けるようになるのではないかと思い、同じピアノの先生に習い始めました。最初は1曲ぐらい弾ければいいかなという軽い気持ちで始めました。
子供の頃、ピアノを習いたかったのですが、叶わず、「生まれ変わったらピアノを習いたい」と思っていました。中学から管楽器を始めましたが、結婚により中断。子供がバイオリンを習い始めたのを機に弦楽器を始めましたが、3人目の子供が産まれて中断。その子が小学校に入学し、時間ができた際に子育てブログでピアノの話題に触れ、生まれ変わらなくてもできるなら、今やろうと思い立ち、ピアノを始めることを決意しました。
ピアノを教える妻の発表会で子供たちの熱演に触れ、「おじさんも2年後の発表会でピアノを弾くよ」と子供達と約束しました。しかしその後1年間は練習を怠っていたところ、フジコ(・ヘミング)さんのラ・カンパネラの演奏を聴き、感動して「よしこの曲を弾こう!」と決意。そこから真剣に練習し、1年後の発表会で約束通り演奏しました。子供たちからは「普通」と評されましたが、その言葉が嬉しかった気持ちがあります。
浅田 陽子さん(神奈川県/A2・B ・B2・C・Dカテゴリー参加、バッハコンクール一般B部門参加)