ピティナ・ピアノコンペティション

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採点票をもっと!活用しよう

採点票をもっと!活用しよう

まもなく、2023年度ピティナ・ピアノコンペティションの申込が始まります。ピティナ・ピアノコンペティションの特徴は、なんといっても審査員の寸評が書かれた採点票があることです。今回は、過去に参加(指導)経験のある学習者・保護者・指導者を対象に採点票に関するアンケートを実施し、計172名の方々に回答いただきました。
多くの方が、「採点票を活用できている」と感じている半面、受け取り方のむずかしい評価があった、保護者の方への内容の伝え方に工夫が必要と感じる、などの回答も多く見られました。
アンケート結果をもとに、ピティナ・ピアノコンペティションをはじめ、多くの生徒さんを指導されている先生方に、コンクールと採点票の活用法を伺いました。


アンケート概要
ピティナ・ピアノコンペティション採点票に関するアンケート
回答受付期間 2023年3月2日~3月8日
回答数 172件
回答者属性 保護者111名(64.5%)
指導者42名(24.4%)
学習者(参加者本人)19名(11%)
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寸評を有効活用できていると感じますか?

172件の回答

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エピソード
  • 先生と一緒に確認して、あれこれ意見を言うのが楽しいです。(保護者・ソロ部門D級)
  • 自分の長所と短所を色分けして、練習に活かしています。(保護者・ソロ部門C級)
  • 講評をもらったら、すぐに写真で内容を共有し、次のレッスンで、本人と読み合わせをします。点数にこだわりすぎず、明確な指摘にはアンダーラインを引いて理解を印象づけます。(指導者・小学校高学年)
  • 寸評は全て写真を撮り、スマホで共有保存し、本番があるときなどに読み返して、できているか確認したりしています。癖というものはなかなか抜けないですし、忘れてしまうので読み返すということは必要だと感じます。(保護者・ソロ部門F級)
  • 技術的な部分のことや作曲家についてもう少し理解したほうがよいなどという寸評はとても参考にしている。(学習者・ソロ部門F級)
寸評の内容がその後の練習に何らかの影響を与えることはありますか?

172件の回答

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エピソード
  • コンペ当日の演奏があまり奮わず、本人も明らかに失敗だったと落ち込んでいたときにも、それまでの努力を汲んでくださる温かいコメントをいただくことができ、今後もピアノを続けようと思えた。中学受験準備前の最後のコンペ出場だったので、寸評の内容は受験後にレッスンに復帰するかどうか大変影響があったように思います。(保護者・ソロ部門C級)
  • 褒められた部分が嬉しかった。それにより、「もっとこうするといいです」的なアドバイスを素直に聞けていた。(保護者・ソロ部門B級)
  • 課題が明確に分かったり、意識的にがんばった箇所を褒めていただいたりするので、自分で工夫することを考えるようになりました。たくさん書いてくださっている寸評は、聞いて下さる先生方に少しでもいい演奏を届けたい気持ちになり、またがんばろうと思うようです。(保護者・ソロ部門B級)
  • それまでスローテンポの曲が向いていると思い込んでいたが、アップテンポの曲で最高の褒め言葉をいただいた。それからテクニックの必要な曲にも挑戦できるようになった。(保護者・ソロ部門C級)
  • テクニックのある生徒さんが、テクニックだけでなく音色が綺麗だと褒められ、音に拘りを持つようになりました。その結果、上達に繋がりました。(指導者・未就学~小学校低学年)
  • 考えてもみないような寸評をいただいたときは、自分の見方や聞き方が偏っていたんだな、と感じることがあり、参考になります。保護者の方ではわからないことも多いので、言葉の真意について通訳しています。(指導者・中学生)
  • 日頃レッスンしている先生と同じことをアドバイスされても、審査員の先生に言われると、素直に聞こうという姿勢が見られます。また、褒めていただくのも嬉しさはひとしおのようで、その後のレッスンや練習のテンションアップに繋がってます。(指導者・未就学~小学校低学年)
採点と寸評の内容が合致していない(納得がいかない部分がある)と感じたことがありますか?

172件の回答

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エピソード
  • バッハの評価で、師事している先生の教えと正反対のことを書かれて、途方に暮れた。点数も審査員によって1.0点以上のひらきがあり、よく弾けていただけに、本当にしっかり勉強されてきた先生が審査しているのか疑問に思ってしまった。(保護者・ソロ部門E級)
  • 先生によって点数が大きく異なることがあり、評価基準にバラツキがあるように感じています。(保護者・ソロ部門B級)
  • 審査員によって真逆の意見を頂戴することがある点は十分承知していますが、あまりにもお一人だけ点数が低い時には高学年の生徒や保護者は気持ちが下がるようです。その先生の基準点が低いだけで、他の方にもその基準で採点されていると思うから気にせずにと話したことがあります。(指導者・未就学~小学校低学年)
  • 褒めているのに点が伸びない時は、いまいちな演奏だったんだな、と思います。(保護者・ソロ部門C級)
寸評の内容の理解が難しいと感じたことはありますか?

172件の回答

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エピソード
  • いろいろな意見の割れが生じていてどれが正しいのかが分からなかった。(学習者・ソロ部門E級)
  • 受けた地区の審査員の先生方の寸評が、全く真逆なことを書かれていたりすることがあるので、どちらの意見に合わせればいいのか悩みます。しかし、レッスンを受けている先生と相談して、どちらの意見にするのか導き出しています。(保護者・ソロ部門B級)
  • 子どもには理解が難しい寸評は噛み砕いて説明するが、正しく伝わっているか不安な時があります。(保護者・ソロ部門A1級)
  • 習っている先生の演出と、寸評でのアドバイスとが正反対のことがあり、先生に見せるかどうか迷ったことがあった。(保護者・ソロ部門A1級)
  • 指導者と真逆の寸評をもらい、お互い気まずくなることがある。(保護者・ソロ部門D級)
採点票活用方法のご紹介
複数の意見があったときは勉強のチャンス!
嶋名真理先生(三重)
顔写真
相愛大学音楽学部卒、大阪教育大学非常勤講師、いがCrescendoステーション代表。

採点票で、自分とは方向性の違うアドバイスをいただいたときは、特に深く研究します。まず、自分の指導内容に誤りがないかどうか様々な方向から考察し、納得できる部分は積極的に取り入れ、採用しない部分がある場合は生徒さんに理由を説明します。生徒さんの中だけで、もやもやとした疑問になったまま終わらせないことが大切だと思います。採点票は生徒さんと一緒に見て考えることが必要です。
一見、生徒さんにとっては抽象的と思えるコメントも、指導者の私が読むと指摘の真意がよく理解でき、納得することが多いです。私なりの解釈を加えて翻訳し、今後の演奏に生かしていただきます。
特にバロックなどは、先生によっては重要視するテーマが真逆の場合もあります。様々な解説を参照しても、やはりどちらのパターンも書かれていて、どちらかが誤っているとは断定できないことがあります。そういう曲に対しては、審査員の意見も当然分かれることがあるので、どちらの考えの聴衆も納得できる演奏をしなければならない、と生徒さんには理解してもらいます。
緩やかに歌わせるような演奏、とても生き生きとした演奏、同じ曲でも好みが分かれることがあります。「この曲にしては速すぎる」と書いてあるものもあれば、「このテンポ感の演奏はとても好きです」と書いてくださっているものもある・・・さて、どうすべきか?と悩むこともありますが、よくよく思い返してみると、やはりその日の演奏は少し走り気味で、勢いは良いけれど、指摘を受けてもおかしくないな、ということが多いです。その日の自分の演奏を冷静に振り返ることが大切です。
そして技術的な指摘以外に、表現の仕方について真逆に思える寸評をいただいたときは、勉強のチャンスだと捉えています。より多く取り入れられている手法や、よりよい解釈をしていると思う演奏を見つけ、その後の練習に生かしています。理解を深めることで説得力のある演奏ができ、評価の向上にも繋がります。

色々な評価をもらうことが楽しみに
阿久津佐智先生(栃木)
顔写真
桐朋女子高校及び桐朋学園大学卒、宇都宮短大・同附属高校、桐朋学園附属教室講師。

まずコンペティションは自己研鑽の場であり、色々な先生方の考えを聞く機会だと捉えるように指導しています。生徒たちは採点票をもらうと、一斉に写真で共有してきます。
普段、レッスンで言っていることと違った寸評をいただいた時でも驚きはしません。実際に試して、音楽の様々な捉え方を実感してもらいます。とはいえ、指摘を全て受け入れるわけではありません。試した結果、考えて、やはり元に戻すということも多々あります。しかし、違うことをやってみることで考えが深まり、また元に戻したとしても、より深い理解の基となるように感じます。
また、対照的なものとして忘れられない寸評があります。「あなたの音楽はモーツァルトではない」というものです。その先生が何を根拠にそう書かれたのかは分かりませんが、モーツァルトの音ではない、とか、音楽の運びがモーツァルトらしくない、とか具体的ではなく、演奏の全否定でした。たった一人の先生の寸評でしたが、生徒も私もこれには堪えました。しかし、それではモーツァルトらしさって何だろうということを、今まで以上にもっと考えてみようということにしました。そうすることでその寸評を生かそうと思ったのです。解釈の違いがある場合も同様に試してみて、その寸評のアイデアを少しでも生かそうとします。 私の生徒さんたちは、様々な寸評があることを当然だと思っています。それは、十人十色の考えがあることを理解しているからです。そして、そこから新しく道が拓けることもあるので、楽しみでもあるのです。ただ、皆さま同様に困ってしまうと思うことがあります。とても褒めていて、これからの改善点が書かれていないのに、点数が低い寸評です。逆に、点数は高いのに、たくさんの注意点が書かれていると、生徒さんも私も大変うれしいです。今後、さらに向上できることを期待してくれていると思うからです。

自分の良さを認められるように
桃原聡子先生(埼玉)
顔写真
武蔵野音楽大学大学院修士課程音楽研究科ピアノ専攻修了、ぽこあぽこピアノ教室主宰。

採点票が届いたら、さっそく次のレッスンに持参してもらって、保護者の方にも一緒に説明しながら、生徒さんと寸評を読むようにしています。
結果を見ただけでは、「入選できなかった」事実を受け入れられない子も、審査員からの寸評を一緒に読み進めることで、何ができて、何ができなかったのか、納得して次に進むことができているように思います。
この時、寸評の内容だけではなく、私自身が当日の本人の演奏を聞いて思ったことを率直に伝えるために、なるべく会場に足を運ぶようにしています。遠方で行けない場合は、保護者の方に録画や録音をお願いしています。
審査メンバーのなかでも正反対の意見が書かれていたときは、音楽には一つの正解はなく、色々な弾き方や考え方があって、その先生が思う足りなかったところを伝えてくれたんだよ、と教えています。最近では、「聴き比べ」動画などで様々なタイプの演奏が聞けますね。
生徒さんが、「今回はこう弾きたい!」と思ってやろうとした音楽の構成や表現が、ホールではいまいち音として伝わらなくて、意見が分かれる結果になってしまったかもしれないので、誰が聴いても「すてきだな」と思われる演奏になるように、もっと音色や細部にこだわって、表現を磨いていこう、と声をかけています。
寸評では、足りなかったことだけではなく、良かったところも書かれていることがあります。「こういうところが、あなたの良いところだね!」「私も会場で聴いて、とってもすてきだと思ったよ!」「審査員の先生にも自分が聴かせたいところが伝わっていてよかったね!」など、自分の良さをちゃんと認めていけるように、思いを共有します。本番を通して、良くなったところ、足りなかったところの両方を、自分の言葉に置き換えて、伝えるように心がけています。

まずは多くの選択肢があることを知ってから
住田智子先生(島根)
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相愛大学音楽学部卒、元島根県立江津高等学校音楽科非常勤講師、ポプラの会音楽教室主宰。

今ではどのコンクールでも当たり前になった採点票ですが、コンペ指導を始めた約30年前の当時は審査員直筆の寸評と点数がもらえるのはとても画期的で、毎回自分自身が評価されているような思いで真剣に読んでいました。 生徒の結果が思い通りではなかった場合、何が悪かったのか、それまでは自分で推測するしかありませんでしたが、寸評のおかげでその曲の指導ポイントや生徒に足りないことが明確になり、改善点を模索するうちに生徒と共に少しずつ成長できたと感謝しています。
寸評を読む時は、指摘されていることを生徒の楽譜に書き込みながら確認することが多いですが、同じ曲でも審査員によって全く対照的な指摘が書かれていたり、自分が教えた解釈と違う指摘がされることもあります。ケースバイケースですが、寸評の前後の文章の流れを読んで、例えば「この指摘がどの部分についてなのかにもよる」とか、「重視して聴いているポイントに違いがある」など、審査員によって気になるところや聞いているポイントが様々であることを伝えます。
結果が出なかった時、指導者として指摘された部分を熟読して反省するのは当たり前ですが、やはり生徒との信頼関係も大切にしたいので、「楽曲の解釈や演奏の好みは審査員によって違う」と伝えることが多いです。
ホールやピアノが違えば響きや音色も変わって同じ演奏は二度とできないことが実地のコンクールの醍醐味ですが、それでも正しい知識と感覚を得ることや、多くの人が共感してくれる演奏を目指すのは大切なことだと思っています。たくさんの先生方からいただく寸評を読み、選択肢を知った上でベストだと思える指導を心がけています。文字として残らない一瞬一瞬の演奏を、生徒が振り返る助けとして、これからも寸評をうまく活用してしていきたいと思っています。

本番会場での音の聞こえ方を知る機会に
大畑知子先生(茨城)
顔写真
国立音楽大学器楽科ピアノ専攻卒、ケルン国立音大卒。現在茨城県立取手松陽高校音楽科、江戸川学園取手小学校アフタースクール、クレッシェンド音楽教室マスタークラス講師。ピティナ取手♪音の架け橋ステーション代表。

ピティナ・ピアノコンペティションでは、予選は5名、本選は7名の審査員から採点票をいただけます。曲の解釈や演奏、表現に対しては、それぞれの審査員が大事にしているポイントや耳の傾け方が少しずつ違うので、様々な視点からの寸評を読むのを楽しみにしています。
例えば、生徒がきちんと勉強してきて、本番当日もしっかりできていたはずのことが指摘されてしまっている!と感じた場合、実はそのホールのスケール感では音・音楽として伝わりづらかったのだ、と気付くことができ、次の本番に向けて非常に参考になります。
思ってもみない方向性の指摘があった場合、「そういう解釈もあるんだ!」と新しい視点を得ることも多く、「これを応用するとどうなるだろう?」などと、生徒と一緒に考えたり試したり、掘り下げるきっかけになります。保護者の方に内容を共有するときは、指導者の目線からより納得しやすい言葉に置き換え、感想を分かち合います。 大勢の審査員から多角的な寸評をいただけるからこそ、指導者も生徒さんも学びが広がり、より音楽を追求するきっかけになるのだと思っています。
褒められていることは一緒に喜び、厳しい指摘があったときも、「よく勉強してあるからこそ」「今より素敵な演奏になるように」「課題が見つかってよかったね」と前向きに生かしています。参加する子どもたちが、「練習は大変だったけど、次もがんばろう!」「コンペを通してこんなに弾けるようになった!」「コンペに参加して良かった!」とモチベーションが上がるよう、指導者も保護者も採点票を上手に活用できると良いと思います。

解釈についての寸評は、一段階上の指摘かも
鯛中卓也先生(兵庫)
顔写真
東京藝術大学・同大学院、ポーランド国立ビドゴシチ音楽アカデミー修士課程修了。東京藝術大学非常勤講師、ソニーCSLピアノアカデミーアシスタント講師、コンペ課題曲選定委員。

春の課題曲発表、ピティナに参加される皆さんがわくわくしながら曲を選び、練習に取りかかる頃かと思います。私も生徒の特徴や課題を見据えつつ、共に選曲のアイデアを巡らせています。
ピティナ・ピアノコンペティションの最たる特長は、審査員の先生方から直に寸評がもらえることです。それは何より参加者に寄り添ったコンクールのあり方で、せっかくの機会を結果にとらわれることなく、有意義に生かしたいものです。
近年では世に溢れる多様な情報に左右されがちですが、まず原点に立ち返るということを心がけたいです。すなわち、演奏は楽譜と向き合うことから始まり、調性や形式をはじめとする理解や解釈、そして感性や想像をはたらかせながら豊かな表現へとつなげていくということです。年齢を問わず、自らの内から生まれる音楽でないと、人の心を打たず、意味のある取り組みになりません。なにより、自分自身がどういう演奏をしたいのか、イメージを持つことが大切ではないでしょうか。また、演奏を自己分析することも大変有効です。そうすることで、審査員の寸評の背景がより汲みとれるようになると思います。解釈や好みは人それぞれですが、そういった項目が中心となっている寸評は、楽曲の理解や技術といった基本的要素がおおよそクリアされた演奏に対して行われているかもしれません。審査員によって対照的な意見がある場合も、主にそれぞれの美意識や価値観によるものとなりそうです。
かけがえのないひと夏が結果にとどまることなく、視野を広げて考え、一人ひとりの世界が豊かになるよう、生徒とともに歩んでいきたいです。

少しの修正で大きく改善されるヒントも
木村真由美先生(北海道)
顔写真
桐朋学園大学短期大学部芸術科音楽専攻ピアノコース卒。

今年もコンペティションの課題曲が発表になりましたね。コンクールへの参加は、生徒さんとご家族の意向を伺って無理のないようにお声がけしています。毎年の恒例行事となっている生徒さんなどは、課題曲が発表になると、どんな曲が課題曲になっているのかわくわくして自分で調べるようです。
コンクールに出場するということは、ある期間、同じ曲を追求して弾いていかなくてはならないため、小さな生徒さんはいつまでたっても合格にならないために飽きてしまうこともあります。でも、ステージで演奏をするのを目標に、その曲をより深く勉強できるのが良いところですし、緊張するステージでの演奏も普段では味わえない貴重な経験になります。それを経験した生徒さんは日常生活でも自信を持って行動できるようになり、学校で消極的だったのに大きな声で発表できるようになるなど、変化が起こるのを感じます。あまりプレッシャーにならないよう、「ステージを楽しもう!」という気持ちで、今できる一番の演奏を本番で出せることを目標に取り組んでいます。
評価と寸評は色々な視点から書いていただけるので、とても参考になります。ただ、曲の解釈は色々あり、時には私の思っていることと違ったことが書かれていたりすることもありますが、それについて否定するのではなく、新しい気付きとして捉えるようにしています。短い時間の中で書かれる寸評は、演奏で一番気になったことへの指摘の可能性が高いので、それにより今までの演奏を180度変えていく必要があるということではなく、追加で取り入れられることだったり、少しの修正でよくなることだったりします。コンクールへの参加は成長していく上での一つの通過点として捉えて、寸評も本人のプラスになるように練習に取り入れます。

  • インタビュイーにはピティナ・ピアノコンペティション審査員を務めている先生もおられますが、今回は指導者として採点票の活用についてご回答されています。