ピティナ・ピアノコンペティション

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サポーター賞インタビュー:今井梨緒さん

サポーター賞インタビュー
今井 梨緒さん
2022年の今年は、特級セミファイナリスト

40年以上の歴史の中で多くの若き才能を輩出してきたピティナ・ピアノコンペティション。その最上位部門である特級は、一つの信念を持って運営されてきました。それは、「演奏家は、聴衆が育てる」ということ。2022年にクラウドファンディングで新設した「サポーター賞」では、二次予選からファイナルまでの間、1日1票、24名の二次予選進出者に投票できる仕組みを設けました。演奏はもちろんのこと、24人それぞれのピアノと向き合ってきた人生や特級挑戦までのストーリー、キャラクターなども踏まえ、どなたでも「応援したい奏者」に投票ができる制度です。最終日までにのべ3,726票もの投票のご参加があり、セミファイナリストの今井梨緒さんが1位に輝きました。
その今井梨緒さんに、オンラインでお話を聞かせていただきました。

インタビュアー:山平昌子(2022特級公式レポーター)

サポーター賞投票結果はこちら

まずはサポータ賞、おめでとうございます!

ありがとうございます。まさか1位をいただけるとは思ってもいなかったので、とても嬉しかったです。知らないところで応援してくださった方もいたようで、後から「投票したよ」と教えてもらって、驚いたりもしました。

振り返ってみて、特級は今井さんにとってどのようなご経験だったと感じていますか?

その時は無我夢中でしたが、今考えると二次予選からセミファイナルの3週間の間にたくさんの曲に挑戦できて、とても勉強になる経験でした。3次予選の後に腕を壊してしまい、1週間弾けない時期があったので、精神的にも大変でした。

えっ。そうだったんですか。セミファイナルには新曲課題曲もあったのに、大変でしたね。

はい。精神や肉体のコントロールの重要性を改めて感じました。

セミファイナルのステージはどんな風に感じましたか?

ステージに出る直前まではすごく緊張しましたが、ベートーヴェンのソナタ第16番を弾き始めると、腕のことも忘れて音楽を楽しむことができました。シューマン「交響的練習曲」の頃にはまた緊張してしまったのですが・・。でも全体を通じて、「音楽」を感じられたステージだったと思います。

そんな中のサポーター賞1位受賞ですが、ご自身では、どういう点が評価されて受賞につながったと考えていますか?

うーん、自分ではよく分からないのですが、コンクールの間は必死ではありましたが、ひとつひとつの音色を追求して心を込めて演奏したことや、自分自身が楽しんで演奏したことを皆さまに感じて頂けたのかなと思います。

今井さんは普段のコンサートでも、お客さんと積極的にお話するようなことを心掛けていらっしゃるんでしょうか?

いえ・・お話するのがあんまり得意ではなくて。でも、話しかけてくださった方とお話するのは楽しいです。

お話が苦手なようには見えませんが・・。

言葉にするのが難しいな、と思うことがあって。思ったことをきちんと伝えようとすると、話が長くなっちゃうなーとか、色々と考えてしまったりもします。

そうなんですね。特級では何度もインタビューをさせてもらいましたが、ご負担ではなかったでしょうか・・。

毎回ドキドキしていました(笑)。でも最後の方は少し慣れてきましたし、演奏だけでは伝えきれない部分を伝えられるのはすごく良かったと思っています。

少し安心しました。ではここで、投票してくださったみなさんからのコメントを紹介させていただきますね。選曲について触れられた方がいるみたいです。今回の特級の選曲について、思うことはありますか?

2次予選の時にショパンのエチュードの「蝶々」がポイントだったと思います。「蝶々」の優雅ではかない雰囲気が、愛を歌うショパン「ドン・ジョバンニ」の「お手をどうぞ」による変奏曲と、死生観漂うショスタコーヴィチのピアノソナタ第1番の間のオアシスになったのかなと思います。

二次予選進出者インタビューで、今井さんはもともとシューマンがお好きで、ショパンは「これから仲良くなれるかな」と考えて選曲した、とおっしゃっていましたね。特級を経て、「ショパンと仲良くなれた」という実感はありますか?

そうですね。特級に参加する前より、ショパンを好きになり、またショパンの曲を弾きたいです。そしてシューマンも、ショパンとの違いを考えながら、歌い方や曲作りなどで以前と違うアプローチができるようになったように感じます。

音色について触れてくださった方も多く、「滑らかに流れるような美しい音色に魅了されました」「梨緒さんの音色は爽やかな森の風を運んでくれます」とあります。

素敵な表現をしていただきとても嬉しいです。聴いてくださる方が、私のピアノの音色や音楽を感じて、心の中に映像が浮かぶような演奏ができればと思います。

「今井さんの音、弾き姿、笑顔がとても素晴らしいと思いました」という声もありました。ステージに出てきた時の明るい感じや、こうしてお話している時の笑顔も人気のひとつかも知れませんね。

実は緊張をほぐそうとしています。

なんと、そうだったんですね。
サポーター賞は、演奏の評価に加え、それ以外の部分でも「人に愛されるピアニスト」を育てていきたいという意図で始めたものです。たくさんご協力いただいたインタビュー動画などもその一環です。この先、演奏以外の活動で、やってみようと考えていることはありますか?

こうしてサポーター賞を頂いたので、SNSもこれを機にやってみようかな、と考えています。そのうちに、ファンの方との交流の機会もできれば設けていきたいです。

楽しみにしています。最後にみなさんへのメッセージをお願いいたします。

たくさんの方々が投票してくださったことは、本当に、本当に大きな励みと活力になっています。ありがとうございます。「また聴きたい」と思っていただけるピアニストを目指して、ピアノソロはもちろん、大好きな室内楽で経験を積んでいきたいと思います。

今井さん、ありがとうございました。これからのご活躍も、応援しています!


さて、今後の今井梨緒さんの演奏活動のお知らせです。12月23日にスタインウェイ&サンズ東京にて「ライラコンサートシリーズ」と、来年4月7日に五反田文化センター音楽ホールにて2台ピアノのコンサートが予定されています。