ピティナ・ピアノコンペティション

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保護者向けオンライン交流会「悩める保護者さんあつまれ!」開催レポート

保護者交流会

去る2022年6月10日(金)、「悩める保護者さん集まれ!-コンペ指導者に聞く お子さんへのベストなサポートとは?-」と題して、保護者向けオンライン交流会を実施し、64名の方にご参加いただきました。
ゲスト講師として、ピアノ指導者であり、また子育てをしながらお子さんをコンペに出し続けてこられた母親としての経験も持たれる、厚地とみ子先生、今野万実先生が対談形式で実体験に基づいたお話をしてくださいました。


あらかじめ交流会参加者から質問やお悩みを募集し、集まった質問は大きく分けて5項目。
1.自宅練習の言葉がけに関するご質問
2.時間の使い方・ほかの習い事との兼ね合い
3.父親の理解・協力の促し方
4.本番1ヵ月前の言葉がけ
5.本番直前の対応

この5項目に沿って、沢山の体験談を交えて、本音でお答えくださいました。厚地先生、今野先生にいただいた印象的なお話をいくつかご紹介します。

  • お母さんは「先生」ではなく、あくまで「お母さん」で居てあげて欲しい。熱心なあまりお母さんが先生になってしまうと、お子さんの逃げ場が無くなってしまう。
  • 自分の子どもを信じる事。決してあきらめないこと。「自分の子どものピアノが一番好き」という気持ちを大切に。
  • すぐに結果を求めがちになるが、なかなかすぐには出来るようにならない。習慣づけは時間がかかるし、結果が出るのにも時間がかかる。段階を少しずつ積み重ねていき、長い目で見ることが大切。
  • 本番の朝はなかなか満足に弾けないもの。それが当たり前とよく理解しておく。お母さんが当日「できてない」と指摘すると、本番で本来の力が発揮できなくなる。とにかくお子さんを機嫌よく本番会場に連れていくことが、お母さんに当日お願いしたい仕事。
  • 時間の使い方については、「優先順位」が大切。ピアノ、勉強、他の習い事、そのとき、何を優先すべきなのか、本番や試験などのタイミングや時期をよく考える。

母親、指導者、両側から見た本音満載のトークに、交流会に参加された皆様も、笑い、うなずき、時には涙しながら、お二人の先生方から受ける共感と勇気が伝播していくような時間となりました。


交流会のアーカイブ動画をピティナ・eラーニングで公開!
ぜひeラーニングで、お二人の先生からエネルギーを受け取って、コンペに向けての取り組みや、もっと長い目で見たピアノを通して広がる世界について考えるきっかけにしていただければと思います。

●eラーニングダイジェスト動画

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厚地とみ子先生
熊本音楽短期大学(現平成音楽大学)ピアノ科卒、厚地音楽教室主宰、トゥジュール・アンサンブル主宰、熊本よか音(ね)ステーション代表
今野万実先生
和歌山大学教育学部音楽専攻卒、堺泉北ステーション代表、ピティナ堺支部長、当協会評議員