ピティナ・ピアノコンペティション

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コンペインタビュー~準本選の審査を通じて

コンペ参加者インタビュー

2021年度初開催となるコンペティション準本選の審査員を務められた先生方の中から、2 名の先生に審査のご感想や参加体験の活かし方を伺いました。

準本選というチャンスを生かして
和田仁先生(正会員)
桐朋学園大学音楽学部演奏学科卒、チューリッヒ音楽院卒。聖徳大学、附属取手女子中学校・高等学校、光英VERITAS 高等学校講師。アンサンブル・国際交流委員、ステップ運営委員、龍ケ崎ときわ路ステーション代表。準本選ではA2 級・A1 級・連弾の審査を担当。
顔写真

 この度、新設された準本選の審査を務めさせていただきました。動画審査ということで録音・録画の精度を心配しましたが、音量、バランスや音色にまったく問題はなく、映像も鮮明でスムーズに視聴することができました。今回、特に多くの方がライブ演奏とは違う環境でも自分の音楽を立派に表現されていたことが印象に残りました。

 さて、準本選に参加された皆さんの中には、もしかしたら何らかの理由で予選で実力を発揮できなかった方がいらしたと思います。今年は新型コロナウイルス感染症の影響で十分に練習ができなかったり、移動に制限があって本選への参加を断念された方もいらっしゃったことでしょう。しかし、準本選というチャンスを生かしてピティナの特徴である四期の課題を学ぶ目標を達成した、皆さんのピアノへの思いと真剣に学ぶ姿勢は画面越しにはっきりと伝わってきました。今夏準本選に参加された経験は、それぞれのピアノ学習の充実と来年のステージ、そしてこれからのコンペの成果へ確実につながっていくと信じています。皆さんのさらなるご活躍を楽しみにしています。

久しぶりに動画を見直してみませんか?
濱本愛先生(正会員)
東京音楽大学ピアノ演奏家コース修了、コンペ課題曲選定委員。準本選ではA2 級・A1 級・連弾の審査を担当。
顔写真

 動画審査はホールで開催される一発勝負とは異なります。参加者の皆さんそれぞれが、濃い内容を何度も追求し選別された渾身の演奏動画でした。今回の経験を通して「映像という記録に残る演奏」と「ライブという記憶に残る演奏」の違いに、何か感じるものがあったのではないかと思います。何度でも撮り直せるという心の油断から集中力が散漫になり、なかなか思うような演奏にならなかった人もいたかもしれません。

 コンクールは競争である以上、結果を求めることは悪いことではありません。ただその気持ちが加熱し過ぎると、落選の悔しさから自分の能力やコンクールに対するイメージをマイナスに感じるようなこともあります。そのような中、準本選へ申し込まれた353 組の皆様は、最後までしっかりと四期の課題と向き合いました。心より敬意を表したいと思います。

 久しぶりにご自分の動画を見直してみませんか? 時間の経過によって、無我夢中で取り組んでいた当時の自分を冷静に振り返ることができ、また違った発見があるかもしれません。最後になりますが、入賞された皆様おめでとうございました!

ピティナ会報(OUR MUSIC)第360号より転載