課題曲チャレンジ、今年も開催~動画撮影で<本番力>を高めよう
ご好評にお応えし、2021年度は、実地でのコンペティションとともに、共通の課題曲を用いた動画提出型「課題曲チャレンジ」も実施します。こだわりの動画を撮影し、指導や審査など豊富な経験を持つ音楽家のアドバイスをもらって、「四期」の学習に生かしましょう。
- 2021年度は、入念な防疫対策のうえで全国各地でのコンペティションも実施いたします。詳細は3月1日に発表します。
- コンペと同じ課題曲 を使って、力試しをしたい方
- ステージの緊張やコンクール がちょっと苦手な方
- コンペに向けて、経験豊かな先生方の アドバイスが欲しい方
- 演奏動画を撮る ことで、自分の演奏をしっかり確認したい方
申込受付期間 | 4/1(木)~7/21(水) |
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動画提出期間 | 5/1(土)~8/2(月) |
評価のご返却 | 5/19(水)~8/13(金)
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参加褒賞のお届け | 8月下旬~ |
動画提出 | 評価の返却予定 |
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5/10(月)提出分まで | 5/19(水)~5/21(金) |
5/24(月)提出分まで | 6/2(水)~6/4(金) |
6/7(月)提出分まで | 6/16(水)~6/18(金) |
6/21(月)提出分まで | 6/30(水)~7/2(金) |
7/5(月)提出分まで | 7/14(水)~7/16(金) |
7/19(月)提出分まで | 7/28(水)~7/30(金) |
8/2(月)提出分まで | 8/11(水)~8/13(金) |
2021年3月1日に発表される「第45回ピティナ・ピアノコンペティション」各級課題曲と共通です
- 3名の先生からの評点と演奏へのアドバイス
- 演奏の長所を捉えた特別賞
- ピティナ公式オリジナルグッズ
- デザインはイメージです。内容が変更になることがあります。
- チャレンジ達成の認定証書
指導経験豊富な先生方が、あなたの演奏の到達度を採点し、アドバイスを贈ります。他者との比較による相対評価・順位付けは行わず、あくまでも自分の演奏の現在地を知る意味での評価となります。
アドバイスとあわせて、あなたの演奏の長所や個性にふさわしいオリジナルの特別賞を授与します。
私の教室からは、昨年の課題曲チャレンジに10名参加しましたが、そのうち4名がそれまでコンペに出たことのない初挑戦の生徒でした。小さな年齢の生徒には、「緊張の練習にもなるし、本番に向けての練習にもなるよ」や、これまで課題曲4曲を仕上げるには大変さを感じてコンペに出ていなかった生徒には、「課題曲チャレンジは、2曲でも良いし、4曲でも良いし、選んで出られるので、次にコンペに出るためのステップにもなるから、出てみない?」と、一人一人にあわせて、お誘いの声かけをしました。同時に、保護者の方には、「〇〇ちゃんなら、課題曲を弾く力もあるし、毎回のレッスンもとても大切にしてきてくれているので、今回、審査員の先生のアドバイスもいただけるから、出てみませんか?」など、課題曲チャレンジに参加することが、そのお子さんにとって、どうして必要なのかということを説明しました。その結果、お声かけした全員の生徒が、参加を決めてくれました。
参加を決めた後は、「この日までに仕上げる」という目標ができ、毎回のレッスンに向けて普段以上にしっかり練習してきてくれるようになったと思います。撮影した動画は、ミスよりも、自分の表現したい音楽、音楽的な流れといった、より高い音楽的な演奏を探す機会になりました。仕上がった演奏を動画で確認できることで、生徒本人も自分で達成感を得られ、曲を仕上げることの楽しさを知って、秋に行われたブルグミュラーコンクールへも初挑戦!課題曲チャレンジでの経験は、舞台でのコンクールへのステップになりました。
結果だけでなく、過程が大事であること、自分でやりきったことが達成感や自信となり、自己肯定感が育まれるということは、常日頃から生徒や保護者の方にお話ししているのですが、課題曲チャレンジはそれを経験できる良い機会であったと思います。
昨年の課題曲チャレンジには、母(指導会員・加納幸世先生)との二人三脚の指導で、取り組みました。動画提出型の課題曲チャレンジに取り組んでみたことで、ホールでの本番とは違った動画ならではの気付きが得られたと思います。赤松林太郎先生の講座で、「ホールで聴くより近い距離で参加者の演奏を確認することで、ペダリングの粗さがよく分かった」というお話を聞いて、実際に自分でもそう思いました。また動画は、一発勝負である舞台での本番と違い、何度も撮り直しが出来るため、つい「もう一度」と撮り直してしまいがちになりますが、「本番での一発勝負」だからこそ光るものの大切さも動画を撮ってみることで、改めて感じました。
課題曲チャレンジは、相対評価のコンクールではなく、また撮影のタイミング、提出期間も自分で選べたので、周りと比べるのではなく、自分だけと向き合って、じっくりと曲に取り組むことができたのも、良かったと思います。コンクールに参加するにあたって、つい「コンクール」が目的になってしまい、課題曲ばかりに集中して、学びのペースを乱してしまうことは避けたいことですが、自分のペースで取り組みやすい「課題曲チャレンジ」は、自分で2曲か4曲か曲数が選べるので、レッスン進度にあわせて余裕をもってバランスよく、課題曲の勉強に取り組むことができたように思います。
動画の企画に取り組んでみたことで、日頃のレッスンと、舞台での本番と、課題曲チャレンジのような動画とを、生徒の学習サイクルの中に上手く組み込んで活用していけるのではないか、という期待感を持っています。
これまで、バッハコンクールには希望する生徒を出していたものの、コンペへの挑戦までには至っていませんでしたが、課題曲チャレンジは普段のコンペよりも気軽に、当落の結果を気にせず参加できるので、生徒全員に声をかけてみようと思いました。
実際に参加させてみると、生徒に著しい成長が見られたと思います。
一人目は、課題曲チャレンジ以前、基礎テキスト中心のレッスンで、その曲を気負わずにステージで弾いて楽しんでほしいと、ステップに参加することはあった生徒。譜読みが得意だったこともあり、テキストと並行して、今後はクラシック作品への興味を広げたいと思っていたところに、課題曲チャレンジが舞い込んできました。結果的に、チャレンジは生徒にとって、興味の幅を広げる動機となり、様々なクラシック作品に継続的に取り組めるようになりました。
もう一人は、10代前半の中途入会の生徒で、腕など体の使い方も上手で、譜読みも問題なく、今まで学んできた曲からのステップアップを図りたいと、私も本人も希望していました。元々コンペへの参加予定はなく、該当学年のコンペ課題曲は難易度が高いですが、昨年、時間があることをチャンスと捉えて、課題曲チャレンジに声をかけました。結果、厳しいコメントも沢山いただきましたが、本人にとっては暗譜もした上で、四期に合わせた奏法の学びに出来る限り取り組んだ、大チャレンジでした。ツェルニーなどのエチュードやバッハの作品を、抵抗なく楽しんで取り組めるようになり、長いスパンの目標を立てて努力できるようになった良いきっかけとなりました。
他者との比較による相対評価・順位付けは行わず、個々の演奏に対しての特徴・長所を踏まえた評価をフィードバックします。ステージでの演奏はなく、演奏動画を提出いただきます。直筆の採点票のかわりに、マイページ上で採点者からのコメント、評点などをご覧いただけるようになります。
コンペティション | 課題曲チャレンジ | |
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課題曲 | 共通(3月1日公開) | |
申込受付 | 4月1日~6月7日 | 4月1日~7月21日 |
併願 | 制限あり | 制限なし |
定員 | あり | なし |
参加資格 | 年齢制限あり | 年齢制限なし |
実施方法 | 会場での演奏 | 動画の提出 |
評価 | 相対評価 5名の審査員による評点とコメント(直筆) |
絶対評価 3名の採点者による評点とコメント(マイページ) |
褒賞 | 成績に応じた褒賞、記念品 | 演奏の個性に応じた褒賞、記念品 |
ソロ・デュオともに、どなたでも応募できます。各級の対象年齢の目安はコンペティションの参加資格に準じますが、「どの級へのチャレンジも可能」です。学年・年齢による応募級への制限はございません。
どちらにも参加可能です。
ソロ部門:2曲とも別の曲に変更した場合のみ複数回チャレンジが可能です。同じ曲を含む組み合わせで複数回の応募はできません。 デュオ部門:曲を変更した場合は複数回のチャレンジが可能です。同じ曲でもペアの相手を変えればご応募いただけます。
応募可能です。(コンペティションでは不可)
定員はございません。
課題の提出につき1ポイント付与します。ただし付与には上限があります。
お申し込みはインターネット申込限定となります。また、課題の提出と評価の受け取りにはピティナ・マイページへの利用が前提となります。
スマートフォン、またはタブレット端末をご利用ください。録音用マイク、ビデオカメラの使用は任意です。
撮影場所は自由です。撮影にあたっては感染症対策に十分ご留意ください。
演奏曲は第45回ピティナ・ピアノコンペティションの課題曲と共通です。 暗譜や繰り返しなどの演奏上の注意もコンペティションに準じます。
撮影した複数の動画の中から1つを選んで提出期間内に一度だけご提出ください。再提出は受付ません。
ご自宅にあるピアノ(グランドピアノ・アップライト・電子ピアノいずれも可)でご参加いただけます。収録場所・使用楽器・録音状況等の違いは評点には反映させず、撮影環境に応じたフィードバックをいたします。
ご自身(または保護者・指導者)のYouTubeアカウントに「限定公開」でアップロードしていただき、共有URLをピティナ・マイページより提出していただきます。 デュオ部門の場合、動画のアップロード、提出はペアの代表者1名に行っていただきます。
DVDなどでの演奏動画の提出にはご対応いたしかねます。