ピティナ・ピアノコンペティション

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コンペ採点票の活かしかた

各地で地区予選が行われ、コンペに参加された方は、当日の演奏についての「採点票」を受け取られていることと思います。採点票を受け取ったあと、それを今後のレッスンや次のステージに、どのように活かしているのか、指導者や参加者の声を少しご紹介いたします。審査員の先生によるアドバイスやメッセージを、ぜひ今後の成長にお役立ていただければと思います。

指導者の声

  • 採点票は、生徒毎に全てファイリングしています。コンペティションの採点票だけでなく、ステップのメッセージ用紙も全て生徒の資料として保管し、半年や1年毎に一緒に振り返ります。例えば、毎回同じ指摘をされている場合には、それを次の1年間の目標として設定できますし、お褒めの言葉や励ましの言葉も成長の記録になるのです。1回の結果としてだけではなく、資料集として長期的に活用しています。
  • 採点票には新しい発見もありますが、日頃のレッスンで生徒に伝えていることが書かれていることも多いです。生徒にとって、知らない先生から同様の指摘を頂くことは、新鮮な気持ちで課題と向き合うチャンスです。また、生徒が最初に見るのは点数であり、点数によって一喜一憂しがちです。寸評を参考として、なぜその点数なのか分析し、筋道を立てて説明しています。

参加者の声

  • 2回目の予選でしたが、前回の講評文で頂いたアドバイスをポイントにがんばって練習し、今回はその点についてほめられていたので、はげみになりました。(予選・連弾初級A)
  • 今回からの講評がとても具体的(○小節の♪♪♪が・・・といった表記)で何行も書いて下さってとても感激しています。最近ピアノから遠ざかりがちの娘も、この一行を目にしてやる気が戻ってきました。感謝しております。(予選・連弾初級B)
  • 今回も5名の先生方からのアドバイスは色んな指摘があり、今後に役立てたいと思っています。そうする中で上達して受賞することが出来たら最高です。(予選・B級)
  • 1地区目に参加し、厳しい講評を頂き、本人も本気で取り組み、2地区目では大きく成長しました。受賞等にかかわらず、大きく成長したことに驚いています。(予選・A1級)

審査員の先生からのメッセージ

江崎光世先生
点数はまさに「人それぞれ」です。審査員が聴く観点も様々なら、参加される方々の演奏・状態も様々です。
例えば「難しい曲にチャレンジしている」ことと「易しい曲を完璧に弾けている」ことのどちらをより高く評価するのかについて「いつも正しい答え」はありません。審査員の考え方が反映されますし、選曲によっても、点数は変化します。予選通過や決勝進出という「結果」に関して言えば、「時の運」も関係します。
デュオの審査では、アンサンブル力を重視して採点しています。二人が技術的に競い合うような演奏もよく見られますが、バランス良く音楽を作れているかが大事ですね。この点はソロでも同じ。「ミスタッチの数」は重視していません。もちろん、練習不足を感じさせるようなミスは減点の対象になりますが、音楽的に挑戦した結果の不可抗力であれば、音楽全体で表現されているものを、より重視します。
レッスンの一環として、生徒をコンペティションの会場に連れて行き、自分なりに採点させるという経験を積ませています。自分のつけた点数と、友達や先生のつけた点数を比べると、様々な考え方や、感じ方をする人がいるということがわかるでしょう。
コンクールは「練習の鏡」です。毎日の努力や自分の心の成長、また、反省の材料として活用して頂きたいです。

※2013年に公開の記事を再編

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