ピティナ・ピアノコンペティション

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~ピアノ指導者が答える~ コンペお悩みQ&A その2

~ピアノ指導者が答える~ コンペお悩みQ&A

初めてのコンペティション、初めての級、進学後の勉強との両立、新しい環境や新しいチャレンジに胸躍る一方で、ちょっとした不安や疑問を感じることもあるのではないでしょうか。
このページでは、コンペにチャレンジする皆様からの素朴な疑問に、ベテラン指導者がお答えします。
毎週、少しずつQ&Aを掲載していきますので、ピアノ指導者に聞いてみたい質問も是非お寄せください。

子ども(幼児)の集中力がなく、どうすればコンペの練習に集中できるでしょうか?

石黒加須美先生にお答えいただきました。

まず、子どもの練習に大切なことは、習慣性をつけるということです。最初は、1日5分で構いません。ピアノを弾く練習というばかりでなく、まずはお母さんと一緒にピアノの前に座り、歌をうたったり、手を叩いたりするだけで終わっても良いです。音楽を楽しむ時間を毎日習慣化する、お子さんとそういう時間を作ってみてはいかがでしょうか。

その次は、指導者の腕の見せ所です。子どもは、「楽しめるもの」が身に付きやすいので、レッスンでは、毎日楽しめるものを宿題として与えると良いでしょう。集中力の源は、「楽しい!」「面白い!」という気持ちです。

コンペの準備をするにあたって、2つの必要な力があります。
1つ目は、読譜力。私の教室では、子どもが楽しいと思える、簡単な曲を、たくさん用意し、数をこなすことで読譜力を付けていきます。楽しめないと、「お勉強」という気持ちが強くなってしまい、身に付くものも身に付きにくくなってしまいますので、子どもが楽しんでいるうちに、いつの間にか読譜力が付き、弾けるようになるのが理想です。
2つ目は、1曲を深く追求する力。コンペ課題曲へ取り組むことは、楽しみながら身に付けた読譜力の延長線上にあります。読譜力がつき、コンペの課題曲が簡単に思えるようになれば、1つの曲を深く掘り下げることも出来るようになっていくでしょう。

そして、その集中が持続するために定期的( その子どもにあった一週間、二週間・・)にレッスンで新しい課題を提示してあげることです。この両方の力をバランスよく身に付け、練習に取り入れることで、コンペ本番に向けた良い準備ができるのではないかと思います。本番を終え、また次の本番に向けての準備を繰り返すことで、成長のサイクルが上手く循環していくのではないでしょうか。

いしぐろ・かすみ◎ピティナ一宮ステーション代表、ステップ課題曲選定委員、組織委員、当協会評議員

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