ピティナ・ピアノコンペティション

~ピアノ指導者が答える~ コンペお悩みQ&A その11

~ピアノ指導者が答える~ コンペお悩みQ&A

初めてのコンペティション、初めての級、進学後の勉強との両立、新しい環境や新しいチャレンジに胸躍る一方で、ちょっとした不安や疑問を感じることもあるのではないでしょうか。
このページでは、コンペにチャレンジする皆様からの素朴な疑問に、ベテラン指導者がお答えします。
毎週、少しずつQ&Aを掲載していきますので、ピアノ指導者に聞いてみたい質問も是非お寄せください。

コンペ参加予定の小3の娘が、課題曲のみを練習してきて3ヶ月になります。娘は2ヶ月目頃には概ね弾けるようになり、先生からも褒められていました。ところがそれから、練習はするのですがレッスンで注意されることが増えてきて、ついには最初にできていたことを全く忘れてしまい、一小節ごとに注意を受けるようになってしまいました。 本人もなぜこうなってしまったのか困惑しているようです。練習はしていたとはいえ、足りなかったのか、気持ちが切れてしまったのか、わかりません。また、反抗期も重なり、ちょっとしたことで癇癪を起こし、練習どころではないこともしばしばあります。これから、本番までどのような練習をして、本番に臨めばいいでしょうか。

多喜靖美先生にお答えいただきました。

小3の娘さん、課題曲が発表された3月初めから今日までの3ヶ月間、とても頑張っていらしたのですね。
長い間弾いているとどんなに好きな曲でも少し飽きてしまったり、曲とどう向き合えば良いのか分からなくなることは、大人でもよくあることです。娘さんも、新鮮な気持ちでワクワクしながら曲に取り組めるような工夫が必要な時期なのだと思います。
正直に今の娘さんの状況を先生にお話ししてご相談するのが良いかと思いますが、私からもいくつかのアイデアをご紹介しますね。色々な形でアンサンブルを楽しむことで、曲の魅力がたくさん発見できます。自分でも「あっ、こんな所にもアンサンブルが隠れてる!」って、楽譜の見え方が変わってきて、〈ピアノは一人オーケストラ〉という言葉がよく理解できるようになりますよ。アンサンブルの体験で、一人での練習もきっとワクワクしながら取り組めることでしょう。

◆ アイデア1

本来2本の手10本の指で弾くソロ曲を、片手ずつ家族やお友達や先生と鍵盤ハーモニカで弾いてみましょう。 難しいですが歌ってみても良いですよ。
(譜例1 コンペ2018年度 B級バロック課題曲ローレイ『小フーガ第2番』)

音がぶつかったり、きれいにハモったり・・・。うまく出来るとすご〜く感動します。「ピアノって一人でもこんなアンサンブルが出来るのに、いつもぜんぜん感動してなかったな〜」って気付きます。

◆ アイデア2

本来2本の手10本の指で弾くソロ曲を分解して、家族やお友達や先生と4人で弾いてみましょう。
(譜例2 コンペ2018年度 A1級クラシック課題曲テュルク『遊び過ぎて』)

1人で弾くのを4人で分けて弾くのですからすごく簡単なように思いますが、実際にやってみるとビックリするくらい難しいのです。ソロで弾く時に右手左手それぞれに付いているスラーまでキチンと弾こうと思うと、もう本当に大変。これを2人で試すことも出来ます。連弾のように、ソプラノを1人の右手アルトを左手、テノールをもう1人の右手バスを左手で弾いてみましょう。これでも超難しいです。こんな難しいことをいつも1人で弾いているなんてスゴイ!って改めて思いますよね。

◆ アイデア3

ピアノはいつも1人で練習して、ステージでも1人で演奏することが多いですよね。ちょっと寂しいので、ヴァイオリンやチェロの弾けるお友達とアンサンブル(ピアノトリオ!)出来るようにアレンジしてみました。
(譜例3 コンペ2018年度 A2級バロック課題曲『あそぼうよ』)

ピアノで弾く部分は素のまま全く変わっていません。鍵盤ハーモニカなどでも楽しめますよ。

たき・やすみ◎当協会評議員、メディア委員、指導者育成委員、アンサンブル・国際交流委員(アンサンブル普及グループ)、ジャスミンKOMAEステーション代表

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