~ピアノ指導者が答える~ コンペお悩みQ&A その7
初めてのコンペティション、初めての級、進学後の勉強との両立、新しい環境や新しいチャレンジに胸躍る一方で、ちょっとした不安や疑問を感じることもあるのではないでしょうか。
このページでは、コンペにチャレンジする皆様からの素朴な疑問に、ベテラン指導者がお答えします。
毎週、少しずつQ&Aを掲載していきますので、ピアノ指導者に聞いてみたい質問も是非お寄せください。
コンペ会場で行われるステップやホールリハーサルで、普段から注意しているところにどうしても気が向かってしまいます。せっかくの本番と同じ会場での演奏を、上手く本番に生かすことができずに悩んでいます。限られた回数の演奏ですから、どこをどのように聴くと良いのか、また、先生方はどこに気を付けて聴いていらっしゃるのか教えていただきたいです。(ピアノ指導者からの質問)
本番前のホール練習では、普段のレッスン室では出来ない内容に特化した指導やアドバイスが出来ると良いですね。私が考える本番と同じホールで演奏、レッスンをする際のポイントをまとめてみました。
☆ホールトーンによる響きの違いを知る
レッスン室とは違い、ホールにはホールトーンがあります。
そこでタッチと同じように、ペダルでレガート、アクセント、ビブラート等、沢山のペダルの踏み方を使い分けることが必要になります。ホールで練習する際には、いくつかのペダルの種類を試したり、考え直したりしてみると良いでしょう。
☆響きの質
演奏者は、キャパ5人くらいのレッスン室ではなく、50人、500人の会場にどんな音を響かせたいのかを理解しておく必要があります。そのために、ただ音が大きい小さいだけではなく、響きの質を聴くことが大切です。
ピアニシモ、ピアノでも客席の一番後ろまで美しく響いているか、フォルテ、フォルティッシモはかたまらず、的確な音質が出せているか、音量以外の部分で、どのように響いているのかを確認しましょう。
☆テンポ、フレーズ
フレーズの始まりと終わりを丁寧に聴けているか、音の粒、フレーズとフレーズの間をゆとりを持って聴けているかなど、よく響く会場では音と音が重なってしまうため、テンポ、フレーズ間の感じ方が的確かどうか判断すると良いでしょう。
☆全体の印象
演奏前にステージに出てきた瞬間から、演奏を終えて袖に姿が見えなくなるまでが演奏です。歩くテンポ、歩く姿勢、お辞儀の仕方、お辞儀の意味、演奏姿勢、演奏前の深呼吸など、ピアノの音が鳴っていない時の動きについても、広いステージで確認できると、本番でのゆとり、安心感につながると思います。
過去のQ&Aページへのリンク集
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- 細かい音がたくさんのときにホールで聴くとクリアに聴こえなかったり、クレッシェンドがついていないように聴こえることがあります。どういった練習や曲集を使ったらよいでしょうか。
- 高校生になり、勉強と部活が忙しく、なかなかピアノの練習時間が取れなくなりました。コンペに毎年参加し続けていたので今年も参加したいのですが、参加をまだ迷っています。
- 兄弟でコンペに参加しますが、自宅での練習時間が、兄弟で重なってしまいがちです。
仕上げの時期も重なると、本番まで各自の練習が思う存分できるか不安です。 - 子ども(幼児)の集中力がなく、どうすればコンペの練習に集中できるでしょうか?
- コンペで入賞できなかったら・・・と考えると、コンペに参加するのが不安です。
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