ピティナ・ピアノコンペティション

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南 杏佳さん、グランプリの1か月

南 杏佳さん、グランプリの1か月

2024年特級グランプリに輝いた、南 杏佳さん。海外でもすでに拠点をもちボストンと日本を行き来して国際感覚をすでにもったピアニストです。受賞直後からの取材やインタビュー、国内外のスケジュール調整や様々な人との出会いなど、受賞からの1か月をまとめました。

南さんは特級には5度目の挑戦。高校生時代から挑戦し、留学を終えて成長を遂げた今回、見事グランプリに輝きました。特級グランプリ受賞までの道のり、幼少期の可愛いお写真や周囲の方々からのコメントなどと合わせてご紹介します。

受賞からの1か月
8/21のサントリーホールで見事グランプリおよび聴衆賞を受賞

受賞直後、誕生したばかりのグランプリへ恒例の記者質問会

特級に挑戦したきっかけは、2013年の特級でグランプリの浦山 瑠衣さんを聴いてから。当時のゲネプロ見学会へ参加し特級ファイナルでの演奏やインタビュー動画で”憧れ人”となったそうです。

特級ファイナルでチャイコフスキーを熱演!
記者の皆さんから祝福と記者質問の洗礼!
浦山 瑠衣さんからお祝いのメッセージ

このたびは特級グランプリのご受賞、本当におめでとうございます。ボストンと日本の往復で忙しい日々が続くと思いますが、ピアノを学ぶ子供たちの夢となって世界中に素敵な音色を届けてください。これからの活躍も応援しています !

南 杏佳さんって、どんな人?
幼少期
祖母とお食い初めのときの1枚
ピティナ連弾初級Aに初参加!
父の転勤でボストンへ(姉の優希さんと)
高校時代
団長服の背中にはリストのあの曲・・
体育祭で紫団の応援団長(!)
ボストン留学時代
Mikhail Voskresensky先生のマスタークラス
ブラームスピアノトリオ演奏中
学外でのリサイタル
学内コンチェルトコンペティションファイナルの様子
学内コンチェルトコンペティション優勝(チャイコン演奏)
学内コンチェルトコンペティション優勝(チャイコン演奏)
学内ピアノコンチェルトコンペティション優勝でラフマニノフの2番を演奏
大学内で組んだピアノクインテット、コーチのMarkus Placci先生と
伴奏者としてお世話になっているChorus Bostonの皆様と
2024年夏~現在
8月、特級グランプリ受賞の発表の瞬間!
特級ファナリストと11名の審査員と
9月、NYでヴァイオリンのGaia Sbeghenと公演
NYカーネギーホールに出演しました!
甲斐環先生より

3歳の時、難しいパズルをすぐに解く集中力と利発さに驚かされました。グランプリの後、お母様から「普通の子と目が違う、この子にはピアノをやらせるべきだ」と先生が勧めてくださったことが、今日の彼女を支えていると伺い、胸が熱くなりました。アメリカでの経験を経て、帰国後も素晴らしい先生方のご指導のもと、彼女は立派に成長しました。彼女のスタートに関わることができた喜びを感じ、今後も見守り応援していきたいです。

クラウディオ・ソアレス先生より

私は、南さんが幼い頃から、彼女の天才的な音楽性を信じ続けてきましたが、今回のグランプリ受賞にたどり着いたのは、彼女自身が様々な努力を重ねてきたからです。世界で認めてもらえるような一人前のアーティストにさらに成長していくことを、楽しみにしています。

   
Max Levinson 先生より

I am so happy that my student Kyoka Minami has been awarded the grand prize at the 2024 PTNA competition. This is tremendous honor and I am glad that this will give many music lovers in Japan the opportunity to hear Kyoka perform. She is a truly special pianist. Although she is still young, Kyoka plays with great depth and musical insight. As her teacher, I am impressed by her commitment to challenge herself and always to be seeking ways to grow as a musician. She already plays with fire, passion, sensitivity, and beauty, and has a sparkling technique, and I know that her artistic spirit will lead to a lifetime of further exploration. She is also one of the most kind and thoughtful people I know! Congratulations to Kyoka and to PTNA!

生徒の南 杏佳さんが2024ピティナ・ピアノコンペティションでグランプリを受賞されたことを大変嬉しく思います。このような名誉に預かれたことは素晴らしく、彼女の演奏を多くの日本の音楽ファンに聴いてもらえることがとても楽しみです。
彼女は本当に特別なピアニストです。若いながらも、杏佳さんの演奏には深みと音楽的洞察が感じられます。指導者として、彼女が自分に挑戦し、常に成長を追い求めている姿勢に感銘を受けています。すでに、炎のような情熱、繊細さ、美しさを持った演奏をしており、輝かしいテクニックを持っています。彼女の芸術的な精神がこれからも彼女をさらなる探求へと導くことを確信しています。また、彼女は私が知る中でも最も優しく、思慮深い人の一人です!
杏佳さん、そしてPTNAの皆さまへ、心からお祝い申し上げます!

ソアレス先生・甲斐先生と
Max Levinson先生と
ピティナ特級挑戦の歩み
1998
大阪府堺市出身
3歳よりピアノを始める
幼少期に甲斐環先生に師事
2003
A2級・連弾初級A
全国大会進出
6歳で父の転勤でボストンへ
9歳で帰国
帰国後、クラウディオ・ソアレス先生に師事
2008
C級
全国大会ベスト賞
(小5)
2009
D級
本選奨励賞
(小6)
2010
Jr.G級
全国大会進出
(中1)
2011
2台ピアノ中級
(中2)
2012
G級
本選進出
(中3)
大阪府立夕陽丘高校音楽科に進学、服部久美子先生に師事<
2013
F級
全国大会進出
(高1)
ゲネプロ見学会に参加!
2014
特級
(高2)初めての特級挑戦
2015
G級
全国大会ベスト賞
(高3)
京都市立芸術大学へ進学
2016年より田村響先生に師事
2017
特級
二次進出
(大2)
2018
特級
二次進出
(大3)
2020
特級
動画予選
ボストン大学院でMax Levinson先生に師事
2024
特級
グランプリ
(院卒)
これからの予定
入賞者コンサート
日程 会場
2025年
2/11(火祝) J:COM浦安音楽ホール「特級ガラコンサート」
3/23(日) 第一生命ホール「入賞者記念コンサート」
支部主催・ゲスト出演
日程 会場/支部
2024年
10/27(日) 岡山シンフォニーホール大ホール/岡山支部
11/4(月祝) 岡崎市シビックセンターコンサートホール コロネット/岡崎支部
12/21(土) IMAホール/日比谷支部
12/22(日) 茅野市民館 マルチホール/諏訪支部
2025年
1/25(土) IYO夢みらい館/松山支部
1/26(日) 高知県立県民文化ホール(グリーンホール)/高知支部
2/23(日) 鳥取市文化ホール/鳥取県支部
2/24(月祝) 金沢市アートホール/金沢西支部
外部主催・褒賞公演
日程 会場
2024年
10/18(金) 「IHIピアノコンサート」豊洲文化センターシビックホール
10/20(日) 「ピティナ特級入賞者スペシャルコンサート」スタインウェイ&サンズ東京
11/3(日) 「ピアノリサイタル」ホールF
11/9(土) 「ピアノリサイタル」スタインウェイ大阪
2024年
1月予定 「ピアノリサイタル」ヤマハコンサートサロン銀座
1/19(日) 「ピアノリサイタル」すばるホール
1/27(月) 高知市「学校クラスコンサート」
2/1(土) 「ピアノリサイタル」ヤマハグランドピアノサロン大阪
2/2(日) 「ピアノリサイタル」ヤマハグランドピアノサロン名古屋
7月未定 カワイ表参道コンサートサロン パウゼ(ジョイント)
7月未定 ポーランド・ナウェンチェフ音楽祭

2024年の南さんの特級挑戦を振り返る!
チャイコフスキー/ピアノ協奏曲第1番
ムソルグスキー/組曲「展覧会の絵」
ラフマニノフ:コレルリの主題による変奏曲

各方面からインタビュー!
インタビュアー:ピアニスト 樋口あゆ子さん
収録にあたり、本当にお人柄の良い方で嬉しかったです(樋口さん)
特級の先輩でもある樋口さんはロート製薬大阪本社・ロート会館でのコンサートへ南さんをご紹介くださいました
インタビュアー:田巻郁さん
南さん、音楽業界に対しても素晴らしい見解をお持ちの方で、大変内容の濃いインタビューでした(田巻さん)
  • 音楽・エンターテインメントの世界でのキャリアを構築を目指す人たちへの支援のプラットフォーム「SORAMI(sorami.org)」インタビュー
インタビュアー:正鬼奈保さん
会報秋号「Our Music378号」グランプリ特別インタビュー(10/31発行)
インタビュアー:クラシック音楽ファシリテーター・飯田有抄さん
  • 受賞直後の記者会見、翌日の単独インタビューと連続取材いただきました
「結果特集号」表紙ポートレイト撮影
フォトグラファー: 福岡諒祠さん
「本年度グランプリの南杏佳さんと初対面の挨拶でいくつか言葉を交わしたところ、前向きな性格を感じ取れましたので、撮影に関してはご本人のイメージを大切にしようと心掛けました。
撮影経験はあまり無さそうでしたが、慣れないながらも表情やポージングを次々作ってくださるので、写真的な写りとして心がける部分とご自身が持つイメージを崩さないようにカメラ前に立つことのみ意識してもらいました。
その結果、撮影されるコツを早い段階で掴み、それ以降は彼女自身の自由な表現と(スタッフの想定よりも数段上の)ビジュアルイメージをカメラマンと共有するという、本当に高いレベルで撮影することができました。
一緒にいて楽しい関西人キャラと写真になったときの美しさとのギャプが本当に面白かったです(笑)
カメラ:HASSELBLAD 907X & CFV 100C、XCD3.5-4.5/35-75
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