2024年度 コンペA1-F級コンプリート賞
ピティナ・ピアノコンペティション
昨年度より、ソロ部門A1級からF級まで、全ての級にコンプリート参加された方を表彰する「A1~F級コンプリート賞」を新設し、2年目となる今年度(2024年度)は、192名が受賞されました。
8月21日(水)に、サントリーホールブルーローズで、表彰式を実施しました。今回は、コンプリート賞の受賞者のインタビュー、複数名のコンプリート賞受賞者をA1級~F級まで指導された指導者のインタビューをご紹介します。
ピティナ・ピアノコンペティションには、A1級からF級まで、コロナで中止になった年を除き、毎年参加してきました。
コンペは四期の課題曲を揃えなければならないので、苦手なジャンルを避ける事ができず、はじめは苦労しましたが、深く学ぶ事によって、その曲の良さがわかるようになりました。これまでピティナを通して、たくさんの素敵な曲に出会えて良かったと思います。
中学生、高校生になると、コンペの期間に、学校の試験もありますし、また課題曲の難易度もあがり、勉学との両立が大変だと感じることが多くなりました。正直、「来年は、もう受けない!」と毎年思うのですが、課題曲が発表になる頃には、今年はどんな曲と出会えるのかな?とワクワクしていました(笑)
ピティナではありませんが、他のコンクールの本番当日に熱を出してしまい、思うように演奏できなかった悔しさから、体調管理は特に気を付けていました。体調を整えるということを、常に意識するようになったお陰で、これまで大きな怪我や、熱を出すこともほとんどなく過ごせています。
また、予選2地区をいつどこで受けるのか、予選の前にステップを受けるのか?等、計画を立てて挑戦していました。目標に向かって計画を立てるようにしたことで、中学受験や学校の定期試験、その他イベントなど、そこに向けてどう備えるかという事ができたように思います。
私はこれまで、複数の先生にご指導いただきました。コンペに挑戦するきっかけを作ってくださった先生、コロナ禍の中、学びや挑戦を止めない、続ける大切さを教えてくださった先生、ピアノの難しさ、厳しさ、曲とどう向き合っていくのかを教えてくださった先生、いつも、その時の私に必要なことを教えてくださる先生との御縁をいただき、今の私があるので、本当に感謝しています。
2024年8月21日(水)サントリーホールブルーローズにて、表彰式を実施し全国各地から45名の受賞者が出席しました。
受賞者を代表して、野口和花さんが、福田成康専務理事より、賞状を受け取り、受賞にあたってのスピーチを行いました。
自ら進んで音楽を学ぶことで達成感、充実感、心の満足感を経験し、皆(本人を含めご家族様や周りの方々までも)が幸せになることを目標としています。
①ピアノが大好きであること。
②楽しくて無理強いしないこと。
③自分たちの意思でコンクールに臨むこと。
④基礎力、譜読みを正しく読み取る力を培う。
①中高、大学受験に備えて勉強と部活とピアノを両立する力をつけられること。
②小学校のうちにできる限りピアノ譜読みテクニックなどの貯金を作り、その貯金で中学高校を乗り越えられるように。
③時間を操る達人になること。
等をお手伝いして参りました。どんどん成長するにつれて、時間がなくなってきて、E、F級はレッスン室で練習しながら、レッスンと、両方を並行して、本番に何とかこぎつけるような状態の時もありましたが、「継続は力」です。
昨年4人の生徒さんが、今年3人の生徒さんがコンプリート賞を頂きました。3歳〜5歳からピアノを習われて、A2級〜A1級からF級までもれなくコンペティションに参加され、中には全国大会で賞を取ったり、ときには予選で敗退したりと
様々な経験をして成長して参りました。ライバルと言うよりも、皆、良き仲間で、お互いに助け合い応援する関係だったように思われます。反対に仲間がいたからこそ、こんなに長いこと続いたに違いありません。
結果に一喜一憂せずに、 コツコツと楽しく、音楽の研究を生徒の皆さんと積み上げられたこと、成長が著しく、どんどん立派になられる姿が眩しくて、毎日とても嬉しいこと。感謝の気持ちでいっぱいです。この長きにわたるピアノの経験が、人生の中でも大きく役立つに違いありません。お母様方やご家族様と一緒にこれからも見守って参りたいと思います。
ソロ部門E級に参加し、翌年F級に参加する割合を調べてみたところ、2023年→2024年の翌年参加率は、30%を超え、過去の年度よりも増加していました。A1~F級コンプリート賞の創設でF級まで継続参加される方が増加したといえるかもしれません。
2024年度受賞者一覧
ピティナ・コンペティションに参加しなければ、ここまで上達することも、ピアノをこれほど長く続けることもできなかったでしょう。素晴らしい学びの機会に、心から感謝申し上げます。