新人指導者賞 藤澤菜那先生&指導者賞 宮川絢子先生 インタビュー
2023年のコンペティションでは、新人指導者賞31名を含む、518名が指導者賞を受賞しました。
ピティナ指導会員となって2年目となりました。今年は、毎年参加している生徒さんに加え、コンペに初挑戦したり、教室内の生徒さん同士で連弾部門に参加したりと積極的に取り組んで下さる生徒さんご家族が増えました。全国大会まで進むことはできませんでしたが、数人が本選優秀賞を頂くことができました。
レッスンでは、一人ひとりの感性や個性を大切にしながら、どんな伝え方がより明確に受け取ってもらえるか模索しています。音楽作りでも、お話や歌詞を考えたり、和音や空間を感じたり、言葉や単語を工夫したり…と毎回様々なアプローチができるよう心がけています。幅広い年代の生徒さんと想像を膨らませ対話する時間は、私自身にとっても楽しく、大切な時間です。
コンペに挑戦していく中で、最初は自分の意見を言うのを恥ずかしがっていた生徒さんも、自分の考えを表現してくれるようになったり、レッスンでの質問が増えて「どうしたらこの曲がもっと素敵に聴かせられるのか?」と自ずから奮闘してくれるようになりました。
年々、ピアノに向かう姿勢やレッスンでの眼差しがより熱心なものになり、本番に向かっていく様子や精神面でも成長を感じられることが大きな喜びです。意欲的な生徒さんと学んで行けることに感謝し、私自身も研鑽を重ねていきたいと思います。
指導者賞は、ピティナに入会した当初からいつか叶えたい夢の一つに掲げておりましたので、この度受賞することができ、驚きと共に大変光栄に思っております。
これもひとえに、前向きで意欲的な生徒さんの頑張り、そして温かくサポートしてくださる保護者の皆様のおかげです。心より感謝いたしております。
当教室のコンペティションへの参加は1名からスタートしました。参加して良かった!また来年もチャレンジしたい!など毎年徐々に参加する人数も増えていき、今年は初めて10名を超える生徒さんが参加しました。
コンペティションは、四期の課題曲からその時代にあった演奏スタイルを学べることが魅力的で、また4曲を勉強することで確実に力をつけていけると思っております。今後も生徒さん同士、刺激を受け合いながら切磋琢磨して頑張ってほしいと願っています。
最近、多様性の重要性を見聞きすることがあります。教室に通ってくださっている生徒さんは、多様性の一要素である個性が豊かな方が多く、今の時代にぴったりだと感じています。個性=宝物だと思っていますので、その生徒さんの個性をさらに輝かせることができるよう、また音楽を通して豊かな人生につながっていけるよう、私自身も一緒に学びながら共に成長していきたいと思っております。
(会報OUR MUSIC 372号掲載記事より)