2023特級セミファイナル新曲は、片山柊さんに作曲を委嘱しました
8月18日に迫ったセミファイナルを前に、8月1日、三次予選結果発表の夜、いよいよ「新曲」の楽譜が2022年度セミファイナリスト7名の手に渡りました。7人のピアニストたちは、まさに今、まっさらなキャンバスに、新しい絵を描いています。すっかり恒例となったセミファイナル新曲課題曲、今年は、第41回ピティナピアノコンペティション特級グランプリの片山柊さんに委嘱させていただきました。
★新曲課題 タイトル
「内なる眼 -ピアノのための- Innervisions for Piano」(2023)
演奏時間4~4.5分程度
演奏時間4~4.5分程度
片山柊さんより メッセージ / 作品解説
この度、「内なる眼」という作品を作曲させていただきました。
タイトルは、実際に目視する事ができない音楽の存在を7人のセミファイナリストが心に持つ「内なる眼」で見つめ、自分を信じこれからも表現を続けてほしいという皆さんに対する思いから名付けました。作曲にあたっては、私自身が特級に臨んだ当時の心境や舞台での緊張感を思い出しながら、改めてどのような音楽が課題として相応しいかを考え合わせるところから始まり、ピアノが持つ表現の幅を最大限に活かすことで演奏者の根底にあるエネルギーを引き出すような音楽を目指しました。
特級のグランプリを受賞した後も様々な導きをしていただき、今回も私の活動指針に理解を示しこのような機会を与えてくださったピティナの皆様に多大な感謝を申し上げます。
片山柊
北海道札幌市出身。小樽市で育ち、東京音楽大学(ピアノ演奏家コース・エクセレンス)を首席で卒業、同大学院修士課程を修了し、現在東京音楽大学助手、桐朋学園大学作曲科に在籍。ピアニストとして第41回ピティナピアノコンペティション特級グランプリおよび聴衆賞ほか受賞多数。作曲家としては第28回奏楽堂日本歌曲コンクール作曲部門第1位(2位なし・史上初)ほか受賞。2023年8月カワイ出版より楽譜が発売予定。現在作曲を土田英介、加藤真一郎の各氏に師事。