ピティナ・ピアノコンペティション

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課題曲チャレンジ審査員インタビュー:和田萌子先生(演奏会員)

課題曲チャレンジ審査員インタビュー
画面の「先」を意識して…
和田萌子先生(演奏会員)
東京藝術音楽学部卒業、東京藝術大学大学院修士課程修了。聖徳大学附属取手聖徳女子高等学校専任講師。

今回、初めて課題曲チャレンジの採点に携わりました。画面から伝わる、参加者の皆さんの音楽への熱意、フレッシュな演奏に、こちらも心躍らせながら拝聴しました。

少しだけ気になったこととして、演奏者の皆さんの表現が小さく感じてしまうことが多々ありました。

特に画面越しとなると、生演奏よりも細かい表現などが伝わりにくくなってしまいます。動画を撮るときも、カメラの先の世界を常に意識して、自分の音楽を大きく表現できると良いですね。そのためにも、本番だけでなく、自分の演奏を録画して観る・聴くということを習慣化し、日々の練習に役立てていただきたいと思います。それにより、表現や音のバランス、響きなども、もっと豊かな演奏になっていくと思います。

コロナ禍による様々な行動制限が行われるようになり3 年ほど。この課題曲チャレンジのような「動画提出」というシステムにも随分慣れてきたのではないでしょうか。曲を仕上げ、人前で披露してフィードバックを受けるという、上達のための素晴らしい機会に、ある種気軽に挑戦できるようになったことは、素晴らしいことだと感じます。ぜひ今後もこのような機会をフルに活用し、スキルアップへと繋げてほしいと思います。

(会報OUR MUSIC 366号掲載記事より)