弘前では、指導者向けのセミナーの時間のほかに、親子向けの「課題曲紹介コンサート」の時間も設けており、課題曲選びと学習にとても役立っています。親御さんも一緒ですと子どもたちへのサポートがスムーズになりますし、選曲に迷ったときの話し合いも円滑に進み、「先生から押し付けられた」というイメージがなくなります。

今年もまた、赤松林太郎先生がいらしてくださいます。子どもたちはみんな、赤松先生が大好き。親子だけでなく、音楽好きの一般の方もコンサートにはいらっしゃいます。コンペに参加しない子どもたちにも来てほしいなと願っているところです。

弘前支部　コンペ課題曲セミナー＆紹介コンサート 3月15日（日）

課題曲セミナーを子供たちも参加できる日曜日に設定するのは支部の伝統で、毎年約100名が集まります。演奏会で難しい曲を聴くのもよいですが、自分が弾く曲や同じ級の曲をピアニストの先生たちにコンサートのように弾いていただけると、もう子供たちは興味津々。感動は憧れになり、憧れは意欲につながります。解説も、自分がこれから勉強する曲ですから、持参した楽譜に書き込みするなど、理解しながらお話を聞いており、その経験が、レッスンでも役立ちますね。私自身も、セミナー講師をしたときに、生徒さんからのレポートをいただいたことがあり、感性豊かな感想に、指導者とは異なる新鮮な気づきを与えてもらったことがあります。

直近では、関本昌平先生やピアノデュオ・ドゥオールのお二人にいらしていただきました。関本先生の演奏には、「コンサートのようだった！」「生徒を連れてきて良かった！」と感激の声をたくさんいただきましたし、ドゥオールのお二人の音と音楽がすてきで、楽しそうなことに、憧れたデュオの参加者が増えました。
子供たちにも、なるべく他の級も聞くように促しています。自分より下の級の曲は、より分かりやすく内容を把握できますし、上の級の曲には演奏を聞いて憧れてほしいです。「コンペは結果より経過」。その最初の一歩である課題曲セミナーで、「本物」を聴き、その空気を感じ取り、憧れの音と響きを心の中に持ってほしいですね。

鹿児島支部　コンペ課題曲セミナー　4月12日（日）