ピティナ・ピアノコンペティション

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亀井聖矢さん(第43回ピティナ特級グランプリ)記念インタビュー

亀井聖矢さん(第43回ピティナ特級グランプリ)記念インタビュー

2019年特級グランプリに輝いた亀井聖矢さん。確かな技術と、心から音楽を楽しむその姿と演奏に誰もが魅了され、特級グランプリ・聴衆賞の同時受賞を成し遂げました。さらに、直後の第9回福田靖子賞選考会では第1位を受賞、第88回日本音楽コンクールでは三次予選を見事に突破するなど、彼の成長はとどまるところを知りません。将来がもっとも楽しみなピアニストの一人と言える亀井さんの今夏を、特級ファイナル後のインタビュー、写真とともに振り返り、今後のさらなるご活躍を応援したいと思います。

この度は、特級グランプリのご受賞誠におめでとうございます。今のお気持ちをお聞かせください。
亀井聖矢さん
twitter

受賞は、とても嬉しいです。その反面、いろんなイベントがあり、予想以上の忙しさです。でも、小さい頃から漠然と「有名になりたい」という願望を持っていたので、今回の受賞に関して環境が変わっていくことはとても楽しみです。 グランプリとして、演奏面はもちろん、音楽の楽しさを伝える役割としても頑張っていきたいです。

亀井さんのピアノ人生の中でも大きな賞だと思うのですが、ここまで来られた一番の要因は何だと思いますか?

小さい頃から本当に先生方に恵まれたことだと思います。
地元で小学校卒業までお世話になっていた先生には、好きな曲を弾かせていただき、楽しくピアノを弾くことを教わりました。中学校に入り、長谷正一先生に出会い、細かいタッチの指導や、個性を伸ばす指導をしていただき、F級で初めて入賞することができました。高校に入学し、杉浦日出夫先生から内面的な音楽性の指導を受けました。そして大学に入り、上野久子先生からは一音一音を考えるために細かく熱心な指導を、岡本美智子先生からは全体的な流れや魅せ方を教えていただいています。先生のタイプや視点はお一人ずつ異なりますが、どの先生も僕の良いところを伸ばしながら、熱心に指導してくださいました。誰が欠けても今の僕は無いと思います。

コンクールには色々挑戦していると思うのですが、亀井さんにとってコンクールを受けることはどんな意味がありますか?

やはり1位を取りたいという憧れや、近い目標をクリアしていくことがモチベーションになっています。長いプログラムを準備するので、そこから学べることも多いです。

今回、特級ファイナルまでの道のりを振りかえって、いかがですか?
三次予選リハーサル風景
演奏順をくじ引きで決めます!

今回は今までで一番練習しました。サントリーホールでコンチェルトを弾くという憧れがあり、そのために頑張れたと思います。

予選では、四期の作品のスタイルを意識しながら弾かなければいけないので、あまり得意でないショパンやベートヴェンにも取り組んだのですが、細かいタッチや音色を詰めて練習し、安定感のある演奏を目指しました。しかし、結果としては審査員の評価が分かれることもあり、改めてコンクールの難しさを感じました。

その中で、どうしたら聴いている人全員に素晴らしいと感じていただける演奏ができるかを考え、「自分自身が音楽を楽しんで演奏すること」を一つの課題として、次に臨んでいきました。

セミファイナリストの方々と
セミファイナル @第一生命ホール
ファイナリスト決定!
指揮者の渡邊先生と打ち合わせ

セミファイナル以降は、自分の得意とする華やかで技巧的な曲を中心に選んだので、思い切って弾くことができました。長いプログラムを組んで演奏することは大変でしたが、当日はホールの響きやお客さんの拍手を感じながら楽しんで演奏することができたと思います。

また、今回新曲の課題として田中翔一朗さんの作品に取り組みましたが、現代作家の作品を弾いたことがなく、未知の世界でした。今付いている3人の先生に、音程感・モチーフの弾き方・構成などについてそれぞれの観点からアドバイスをうけ、形にしていきました。当日他の参加者の演奏を聴き、テンポの持っていき方や解釈の違いを比べるのも面白かったです。

ファイナル当日は、とても緊張していました。ファイナリストは、皆さん名前を聞いたことがある方たちばかりで、大きな会場にも圧倒されました。でも、「ここでコンチェルトを弾く機会は最初で最後かもしれない」と考えると、楽しまなければもったいないですよね。そう思ったら、本番はとても楽しく演奏ができました。

特級ファイナル @サントリーホール
グランプリ決定!
ファイナルの本番は本当に楽しそうに演奏されていましたが、サン=サーンスの協奏曲第5番を選んだ理由は何ですか?

選曲を悩んで色々聴いていく中、この曲は一度聴いただけで好きになってしまうような魅力を感じました。とてもわかりやすく、2楽章の“エジプト風”のエキゾチックな旋律、全体の構成で見た時の3楽章の盛り上がりもとても好きになり、この曲の楽しさや魅力を伝えられたらと思って選びました。

表彰式後の記者会見の様子
海外招聘審査員の先生より、今回の演奏のフィードバックを受ける亀井さん @祝賀会
海外への留学も話に上がってくると思うのですが、計画はありますか?

今回、福田靖子賞でも第1位を頂くことができたので、これから現実的に海外留学や海外コンクールへの挑戦も考えていこうと思っています。まだ自分の中には漠然としたイメージしかないのですが、先生方とも相談しながら決めていきたいです。

今後の活動の予定や、目標があったら教えてください。

まずは目の前のコンクールやコンサートに、一つ一つ全力で取り組んでいきたいと思います。どの本番も、自分の精一杯の力で舞台に立ち、それが繋がっていって、色々な所で演奏して音楽の楽しさを伝えられるピアニストになれれば嬉しいです。

亀井聖矢さん 出演予定コンサート 2019年9月19日時点
  • ピティナ ピアノコンサート(ゲスト出演)
    2019年12月15日(日)13:30開演 @下諏訪総合文化センター 大ホール
  • YTC〜若い芽のコンサート2020〜(ゲスト出演)
    2020年1月5日(日)13:00~18:00(予定) @岡崎市シビックセンターコンサートホール「コロネット」
  • 町田支部入賞者記念コンサート(ゲスト出演)
    2020年2月1日(土)PM予定 @昭和音楽大学 ユリホール
  • 福井支部入賞者記念コンサート(ゲスト出演)
    2020年3月1日(日) @ハーモニーホールふくい 小ホール
  • 第43回ピティナ・ピアノコンペティション入賞者記念コンサート
    2020年3月21日(土) @第一生命ホール
  • 第11回ピティナ・ヤングピアニストコンサート(ゲスト出演)
    2020年3月29日(日) @金沢市アートホール
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