ピティナ・ピアノコンペティション

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2020特級 新曲委嘱作品は、神山奈々氏に作曲を依頼しました

8/18(火)セミファイナルが間近に迫ってきた、2020年度の特級。8/6の三次予選終了後にセミファイナリストに初めて配布され、8/18セミファイナルで7人によって「初演」される新曲課題曲、今年は、作曲家の神山奈々先生に委嘱いたしました。プロジェクトの当初より、大変意欲的にお力添えいただき、どんな個性のセミファイナリストが出てきても、彼ら・彼女たちが精いっぱいその創造性を発揮できるよう、愛情をもって新作を書き上げてくださいました。心より御礼申し上げます。

また、作曲の過程において、ピアニストの片山柊さん(2017年度特級グランプリ)に監修をお願いしました。現代作品にも強い興味を持ち、作曲家からの信頼も厚い片山さんらしく、演奏家の観点からの楽譜細部の表記チェック、特級セミファイナリストクラスの演奏家が11日間で仕上げられるかどうかの難易度の確認、その他さまざまな場面において、積極的・能動的な助言をいただき、自らも特級のステージに立ってその大切さと緊張感を知り尽くしている片山さんにしかできない役割を果たしていただきました。

8月18日、新しい作品、この時代に生まれた作品に、7人の若い演奏家たちによって「命」が吹き込まれます。その感動的な瞬間も、お見逃しなく!


★新曲課題 タイトル
「沙羅の樹の 花ひらく夜に うぐいすは」(2020)
演奏時間4分程度
◆ 作曲家・神山奈々先生よりメッセージ

特級セミファイナル 出場の皆様へ
皆様は今を生きる演奏家として、同じ時代に生まれる作品をリアリティを持って体現することが出来る存在になると思います。ピアノが持っている可能性は、皆様が持っている可能性と同じく未来に向かって無限に広がっているものだと私は考えています。ですから新作に向き合うときには、自分の可能性を信じて、その挑戦の機会を楽しんで欲しいと思います。

プロフィール
神山奈々(かみやま・なな):1986年、群馬県前橋市生まれ。東京音楽大学付属高校から作曲を専門的に学び、同大学卒業後、同大学院修士課程を修了。現代音楽の分野において、オーケストラ曲、室内楽曲、合唱曲、吹奏楽曲、邦楽器のための作品に積極的に取り組み、創作活動を展開している。近作としては、オーケストラのための〈きっと、またここで会えますように〉(2019)が広島交響楽団により初演された。第79回日本音楽コンクール作曲部門第3位。2013年度武満徹作曲賞第3位などの入賞歴がある。現在、東京音楽大学講師を務め、作曲実技、ソルフェージュ等の指導にもあたっている。
公式Webサイト:https://snowsheepmf.wixsite.com/nanakamiyama
◆ 監修・片山柊さん(2017グランプリ)からのメッセージ

2020年度特級新曲課題、神山奈々さんによる「沙羅の樹の 花ひらく夜に うぐいすは」演奏者の立場から校正・推敲などでサポートさせていただきました。
予選からファイナルまで多くの曲を抱えながら譜面を渡され12日間という短い期間で仕上げなければならない過酷な状況の中、あまり馴染みの無い奏法や表現のアプローチがあると思いますが、コンテスタントの皆様、聴衆の皆様に特級を起点として日本の芸術音楽へ興味をもっていただく機会になればと思い、神山さんと検討を重ねました。
セミファイナル当日は私も足を運びますので7人それぞれの実演に期待しております。そして今後の特級新曲課題にも注目していただければと思います。