ピティナ・ピアノコンペティション

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第42回コンペ作文コンテスト結果発表!-6- 入選2作品

ピティナ・ピアノコンペティション作文コンテスト結果発表

2018年度コンペ作文コンテストの入賞作品を、毎週2作品ずつご紹介いたします。
今回は、入選に選ばれた2作品を全文掲載します。 入賞作品の結果一覧はこちら

ピティナ・ピアノコンペティション作文コンテスト

作文:入選

「風車小屋だより」とピアノ曲「木いちご」
氏家 小桜 (岩手県・小学3年生・B級に参加)

 「曲におはなしが書いてあるなんて、めずらしいな。」 ピアノのコンクールで、ムニエの「木いちご」という曲をひくことになりました。めずらしいことに、楽ふにせりふが書いてあります。ドーデーの風車小屋だよりというお話をだいざいにした、と書いてあったので、どういう音でひいたらいいのか考えるために、読んでみることにしました。

 風車小屋だよりの中には、いくつかのお話がありました。「コルニーユじいさんのひみつ」では、風車がたくさんたっているきれいなふうけいが、目にうかびました。

 「スガンさんのやぎ」では、しぜんがあふれる山の様子がえがかれていました。今ものこっているのなら、見に行きたいと思いました。

 また、こむぎを引くろば、庭につながれたやぎ、ぶどう酒をのみながらおどる人たち。のどかだなと思いました。

 わたしは、このうつくしい風けいと、のどかな様子を、ピアノの音でひょうげんしたいなと思いました。

 さらに、コルニーユじいさんのひみつでは、新しくできた工場に負けて、風車小屋がつぶれていきました。スガンさんのやぎでは、やぎとおおかみのたたかいの場面があり、一ばん中たたかったすえ、やぎはしんでしまいました。

 そのような、ふあんな気もちやこわい気もち、かなしい気もちも音で表したいなと思いました。

 はやい音ぷがならぶ中で、元気な音や弱い音など、いろいろな音を作るためには、指がしっかりしていないと出せません。

 また、ステージの上できんちょうしていても、おきゃく様に伝えようとする気もちが大切です。

 ピアノの先生といっしょに考えて、本番では、いろいろな音を作り出すことができました。しんさいんの先生方からも、音にさまざまな色があるとひょうかされ、おきゃく様にも伝えられたことがうれしかったです。

 これからも、聞いている人に伝わるえんそうができるように、頭の中で物語を作ったり、イメージをふくらませながらひきたいと思います。

さかさ かさ のメッセージ
スペンサー 優姫 (埼玉県・小学4年生・B級に参加)

 今年、初めてピティナのコンペに参加しました。埼玉本選に出場した8月8日水曜日は、私にとって、わすれられない特別な一日になりました。

 その日は台風で、とても風が強くて、大雨もふっていました。会場まで歩いたので、かさが風にあおられてひっくり返ってしまいました。「さかさかさ~!」とお母さんと二人でさけびました。なんだかいやな予感がしました。着くころには、くつや足がびしょびしょになってしまいました。会場につくといよいよ自分のえんそうの番が来ました。まずは一曲目、プレイエルのソナチネです。仕上げるために大変な思いをした曲です。特に大変だったのは、16分音符が転んでしまうので、リズム練習を毎日たくさんしなければいけなかったことです。16分音符を右手も左手も全部やったので、泣きそうになることもありました。でも良いこともありました。私の家のピアノはアップライトピアノなので、グランドピアノを持っているお友だちのおばあちゃんが、コンペ本選前の1週間くらい、グランドピアノをかしてくれて、おばあちゃんの家で練習させてくれたのです。グランドピアノでたくさんリズム練習をした後は、おばあちゃんがかっているラッキーという犬と遊べるので、それを楽しみに練習しました。おばあちゃんのグランドピアノはすてきな音でした。でも、埼玉げいじゅつげき場のグランドピアノはもっと大きくて、さらにきれいな音でした。とてもまろやかな音だなぁと、ソナチネをひきながらうっとりしていました。

 二曲目はレヴィのメヌエットです。ロマンチックな感じがして、コンペの曲の中で、一番大好きな曲です。この曲をひいている時、おばあちゃんの家にいた犬のラッキーをイメージしていました。私は犬のふわふわした毛が大好きなので、ラッキーをなでたり、だっこしたりするようなやさしい気持ちでひきました。

 いよいよ結果発表です。私は何の賞ももらえませんでした。いっぱい練習したのに…。くやしくてくやしくて、しんさ員の先生方のコメントシートも見ることができませんでした。

 お母さんと会場の外に出たら、台風の雨はもっと強くなっていました。なみだをこらえながらかさをさしたら、またかさが風でひっくり返ってしまいました。もう最悪!と思いました。でも今度はまた、すぐに強い風がふいて、かさが風の力で元の形にもどったのです!こんなことは初めてだったので、びっくりして、そしてなんだかおかしくてわらってしまいました。まるでかさが、「ひっくり返っても、また元にもどればいいんだよ。元気出して!」と言ってくれているようでした。

 私は気を取り直して、先生方のコメントを読んでみました。とても役に立つアドバイスがたくさん書いてありました。特にメヌエットについて、「歌心あるやさしいえんそうだった」と言ってもらえたのがとてもうれしくて、少し元気になれました。

 次の日、お友だちのおばあちゃんに結果とお礼を言いに行きました。ラッキーにもなでなでしてお礼を言いました。先生をはじめ、いろんな人に助けてもらったことと、さかさかさからのメッセージをわすれないで、また練習をがんばろうと思います。